秋葉原日記 (ライブラリ)

千葉周作道場「玄武館」跡

 秋葉原駅から昭和通りを日本橋方向に100メートルほど行った靖国通りとの交差点付近が岩本町。
 このあたりは、江戸時代は神田お玉が池と呼ばれていたところで、この岩本町交差点で靖国通りの脇道を神田駅方向に入った直ぐのところが「玄武館」跡である。
 玄武館は、江戸時代の剣士として著名な千葉周作が開いた剣術道場の名で、当時、江戸で幕末三大道場の一つに数えられていた人気道場だったらしい。
 千葉周作はもとより北辰一刀流の創始者であり、門下に幕末の重要人物である山岡鉄舟や新撰組の清河八郎、山南敬助、また、同門に坂本龍馬などを輩出したことで知られる。
 この玄武館跡を訪ねてみると、現在は跡地にあった錦城高校が立ち退いて工事中となっていた。
 そもそも明治の初めは桜地小学校だったところで、この学校は明治6年の開設で、当時としては最も早い公立小学校の一つだった。
 また、玄武館当時、隣には幕末の漢学者として知られる東條一堂が瑶池塾という学校を開いていたところで、昔ながらに武芸と学問の盛んなところだったらしい。
 なお、跡地にある碑文「武尚之右」は千葉周作と東條一堂両名の偉業を讃えるものである。

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(秋葉原風景30=玄武館跡地碑)
 

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