秋葉原日記 (ライブラリ)

三浦幹男ほか『世界のLRT』

 今世界でもっとも注目を集めている都市交通がLRT。
 LRT(ライト・レール・トランジット)とは、なかなか定義が難しいのだそうだが、単純に路面電車というよりも次世代型路面電車ということらしい。
 つまり、本書によれば、車両性能が優れているということばかりではなく、トータルな都市の交通システムとして自動車や歩行者との共存や、郊外部ではパーク&ライドの整備、バスとの乗り換えなど交通結節点も整備された内容を有するものということになるらしい。
 こうしたLRTが関心を集めているのは、高齢化の進展、中心市街地の衰退、地球温暖化といった課題に対し人と地球に優しい都市交通ということからで、世界の都市で路面電車への回帰が進んでいて、既設路線の拡充ばかりか新設も相次いでいるという。
 本書は三浦幹男、服部重敬、宇都宮浄人の共著。
 世界中のLRTが美しいカラー写真で紹介されている。
 この中には自分も乗ったことのある、スペイン・マドリッド、ポルトガル・リスボン、ドイツ・デュッセルドルフ、ケルン、オランダ・アムステルダム、ハーグ、スイス・チューリッヒ、オーストリア・ウィーン、ハンガリー・ブダペスト、アメリカ・サンフランシスコ、ダラスなどの諸都市も掲載されていて、美しい街に溶け込んだLRTが改めて思い起こされたのだった。
(JTBパブリッシング)

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