秋葉原日記 (ライブラリ)

パリの自転車事情

 7月のパリは昨年と今年と2年連続で訪ねているが、今年行って気がついたことは、町にやたら自転車が増えたこと。
 これは、パリ市当局が昨年夏から取り組んでいるレンタル自転車事業の効果によるもののようだ。
 自動車を減らす環境対策の一環として始められたこの事業は、フランス語で自転車と自由を組み合わせた造語でヴェリブ(Velib)と呼ばれていて、市当局ではこの事業のために市内の道路沿い約1500カ所にサイクルポートと呼ばれる専用の駐輪所を設置、専用の自転車も約2万台を用意した。また、自転車専用レーンや専用道路の整備も行っていて、すでに総延長は約400キロに及んでいるという。
 利用者は、簡単な操作で任意のサイクルポートから借り出して乗り、どこのサイクルポートで乗り捨ててもかまわない仕組みになっている。ただ、利用するにはあらかじめ登録しておく必要があるが、登録料は1日1ユーロ(約170円)、1週間5ユーロ(約850円)、1年29ユーロ(約4930円)と低額で、利用料も最初の30分は無料、以降、30分ごとに1ユーロとなっていてこれも安い。
 自転車はグレー色をしていて、一目でレンタル自転車サービスの自転車だとわかる。
 街を歩いていると、このレンタル自転車がたくさん走り回っていて、サイクルポートも道ばた至る所にあり、気軽に利用している様子が見て取れて、このレンタル自転車事業が市民の支持を得て1年を経ずして一挙に普及したようだ。
 また、自転車専用レーンが整備されたせいもあるだろうし、レンタルに限らず全般に自転車に乗っている人が随分と増えたように感じた。

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(パリのサイクルポート)

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