秋葉原日記 (ライブラリ)

タリス特急

 このたびの欧州旅行で、フランスのパリからオランダのアムステルダムへは、鉄道で移動した。利用したのはタリスと呼ばれる特急列車。
 タリス(Thalys)とは、フランスのパリからベルギーのブリュッセルを経由しオランダのアムステルダム及びドイツのケルンに至る4カ国を結ぶ高速列車のことで、フランスの新幹線TGVを基本にしており、最高速度は時速300キロ。フランス国鉄など各国の国鉄が出資するタリスインターナショナルという会社が運営している。
 パリの始発駅は北駅。大きな駅で、頭端式のホームがずらり18本並んでいる。しかもこれらが一つの屋根で覆われているから壮観だ。ロンドンを結ぶユーロスターもここが発着で、各国に向かう特急列車が列を作っている。
 12日土曜日早朝、アムステルダムに向かう列車は9番線に入線していた。レッドトレインの愛称の通り車体は小豆色をしている。長大な編成で、何と18両も連結している。1等と2等の2種類があるが、約8割が1等のようだった。
 ホームでは、1両ごとに入り口で職員がチケットのチェックを行っている。
 乗り込むとすぐに荷物置き場があって、大きなトランクも収容できるようになっている。
 座席は、1等は1列+2列の3列配置で、ゆったりしている。切符はインターネットで予約したのだが、2人の場合、並びがよいか向かい合わせの席がよいかなど、細かく希望を指定できた。
 7:25定刻通りの発車。
 発車してまもなく朝食が配られた。パンがクロワッサンなど2種とジャム、バター。これにハムとチーズ2種、オレンジジュース、フルーツ、コーヒーがついていて、朝食としては充分すぎるほどの量だった。この後、ブリュッセルを出たあったりで再び飲み物と菓子が提供された。
 パリを出るとしばらくして田園風景の中に入っていった。平坦な大地に広大な畑が広がっている。牧場も多い。
 結局、この風景はアムステルダムに着くまで大きな変化はなかった。
 オランダに入って多少変化したことといえば、沼沢や河川がやや増えたことぐらいか。実に豊かな農業地帯であることがわかる。1区画ごとの面積が大きくて、いかにも大陸という風情だ。ただ、単調でもある。
 これもまったく定刻通りの11:36アムステルダムは中央駅に到着した。パリから4時間11分の旅である。
 アムステルダム中央駅もパリ北駅に負けないくらいの大きな駅で、やはりヨーロッパの主要駅同様頭端式のホームが並んでいた。大きな荷物を抱えた大勢の乗客がホーム一杯に降りた。いかにも国際ターミナルという雰囲気だった。


PariNord.jpg
(早朝のパリ北駅。中央がタリスで、左はユーロスター)
     

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