秋葉原日記 (ライブラリ)

秋葉原居酒屋事情

 秋葉原の繁華街化、オフィス街化が急速に進んでいる。
 ほんの数年前までの秋葉原といえば、世界に名だたる電気街を擁しているとはいえ、中小企業や個人商店が軒を並べオタクっぽい若者が集っているくらいで繁華街というほどのものではなかったし、いわんやオフィス街などというしゃれた言い方は似合わないものだった。
 それがこの頃では、高層オフィスビルが次々と建って人口の流入が急増しているほか、繁華街も日に日に膨らんできている。それでこのたびの通り魔事件というのでは情けないのだが……
 秋葉原駅の乗降客数を見てもこの2、3年来で5割は増えたのではないか。そういう印象を抱かせるにぎわいぶりだ。
 それで大きく変化してきたのが秋葉原の居酒屋事情。
 これまでの秋葉原は地元客向けの居酒屋が路地を埋めていたくらいのものだったが、この頃では大手居酒屋チェーン店が一斉に進出してきたのをはじめ、新しい客層をターゲットにした小じゃれた店が増えて、逆に、赤提灯に縄のれんといった居酒屋が消えていっていて、かつての秋葉原とは随分と様相が違う。
 それでも、酒代の安いのは今に至るも秋葉原のいいところで、おしなべて値頃感が強い。かえって、新来の若者が集うような店ほど値段は高いらしい。
 小社の中年社員たちが常連としている店などは、今でも客層の9割はオジサンたちばかりというところで、ここなどは一人2千円もあれば足下がふらつくほどに飲める。
 また、立ち飲みの店が目立つのも秋葉原で、そこなどは千5百円も出せば腰が抜けるとは小社若手社員の弁。
 こう書くと、小社の社員はどうも安い店でばかり飲んでいるようだが、実際、大酒飲み揃いで、つまみもいらぬ、灯りは何でもいい、などという連中にとっては、気兼ねがなくていいようだ。

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(秋葉原風景27=最近開業した駅前の飲食店ビル。地下1階地上10階建てで、テナント15店はすべて飲食店。こういうビルが増えている)
  

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