秋葉原日記 (ライブラリ)

箱根登山鉄道

 日曜月曜と箱根へ出張だった。
 当地で会議があったためで、関係者の都合がうまく折り合わずこんな日程になった。
 会場の仙石原には箱根登山電車を利用した。
 箱根湯本から強羅まで8.9キロと路線は短いが、この区間に何と標高差が445メートルもある。
 このため、途中、80‰(パーミル)の急勾配をのぼるが、これは車輪とレールの間の粘着力だけで走る鉄道としては日本第1位の勾配で、わが国唯一の本格的な山岳鉄道と言われている。
 湯本の駅を出ると直ぐに急勾配が続き、スイッチバックが3カ所もある。
 軌間は標準軌と広いのだが、車体の長さは一般の車両に比べ短い。これは急角度のカーブを曲がるためのもので、中には曲線半径が30メートルという、まるで直角に曲がっているようなカーブもある。
 車内でアナウンスされていたが、わずか3両編成の場合でも、列車の先頭部と最後部とでは実に3.6メートルもの高低差がついているというから驚く。
 この沿線はあじさいで有名で、今月も中旬になれば「あじさい電車」も走るほどだが、この日は、麓近くでちらほらと咲いているのを見かけたものの、本格的なシーズンにはちょっと早かったようだ。
 湯本から約40分で終点強羅着。この間、大半が山中で、トンネルも多く、必ずしも視界は開けるという路線ではなかった。
 なお、これも車内アナウンスで知ったことだが、箱根には全部で17の温泉場があるということだったが、この日泊まったところは仙石原温泉の仙郷楼という旅館で、なかなかの老舗旅館のようで、施設は古びていたが、お湯はなかなか熱くて、熱いのが好きな自分には満足できたし、料理もおもてなしも老舗らしい心遣いがあってよかった。

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(スイッチバックで大平台駅に停車中の箱根登山電車)

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