秋葉原日記 (ライブラリ)

アルミ溶接

 昨日26日は第33回全国軽金属溶接技術競技会の表彰式が東京・浜松町の東京會舘で行われ、優勝者に対し産報賞を贈った。
 このコンクールは今年が33回目。アルミ溶接実力日本一をめざして全国から選抜された腕自慢48人で競われていたもの。
 アルミニウム合金の溶接構造への採用は近年着実に進んでいて、船舶や容器などのほか、とくにここ数年来は鉄道車両で大幅に使われるようになってきている。
 これは軽量化が図られることのほか、溶接方法としてFSW(摩擦攪拌溶接)という画期的高能率施工法が適用されるに及んで一気に普及が進んだ。東海道山陽新幹線やつくばエクスプレスに代表されるように、この頃の新型車両ではFSWによるアルミ化が急速に進んでいる。
 アルミの溶接は、これまで難しい溶接技術の代表例だった。
 ブローホールの発生は宿命的とも言えるほどだったし、割れも難題だし、微妙な電流設定は溶接士泣かせだった。
 それでもこの頃では、溶接電源や溶接材料の改良が進んで、かつてのように難溶接といって敬遠されるようなことでもなくなってきていて、アルミへの溶接の適用はすっかり定着してきているのが現状だが、それでも技量に負うところがまだまだ多くて、着実な技能の伝承が課題となっている。
 しかしそれも、この全国大会への参加者の平均年齢が29歳だったということを聞けば、実に理想的な年齢構成ということになり、何とも頼もしくもなったのだった。

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(表彰を受けた入賞者たち)

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