秋葉原日記 (ライブラリ)

プーチンとメドベージェフ

 先週土曜日10日にNHK解説委員石川一洋氏の講演を聴く機会があった。
 「プーチンとメドベージェフ」と題し行われたこの講演は、ロシア大統領の座がプーチンからメドベージェフに7日に引き継がれた直後という絶好のタイミングだったし、昨年夏までモスクワ支局長だったという経歴から繰り出される豊富なエピソードは大変興味深いものだった。
 2期8年の任期満了となりながらなお権力に執着するプーチンが描いたのは、42歳という若きメドベージェフを後継者とし、自分は首相に就任するというものだった。
 いわば大統領府と首相府と二つの権力が存在する2頭体制となったわけで、それが巷間指摘されるようにプーチンによる院政となるものなのか、これについて石川氏は「わかりにくい」と率直だった。
 ただ、石川氏は、プーチンは与党統一ロシアの党首として議会を握っており、ファシスト的権力を持つ可能性のあることをにおわしていたし、今日のロシア大統領というのはまるで帝政であるといった印象感も抱かせるような話しぶりで、特派員時代にモスクワから行っていたレポート同様に率直で骨っぽさを感じさせる講演だった。
 また、石川氏は「二人の政治目標に大きな違いはない。いずれも強いロシアをつくることが目的だ」といい、「ロシアは2020年に世界5大経済大国入りすることを目標にしている。その5カ国とは中国、アメリカ、インドそしてロシア」とロシア人はみているといい、連邦崩壊前の強大なロシアの復活が究極にあるという見方だった。なお、その場合の5番目はどこなのか、日本なのかについてはロシア人の関心はないような話しぶりだった。

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