秋葉原日記 (ライブラリ)

肖像溶接パネル

 このたびの国際ウエルディングショーで感激する場面があった。これは自分自身のことでもあるから面はゆくて書きにくかったのだが、やはり貴重なエピソードでもあるし、しっかり日記にとどめておこうと思う。
 ショーの初日、「世界をつなぐ溶接技術」と題し基調講演を行ったオーストリア・フローニアス社のハインツ・ハックル氏が講演の終わりに、インテックス大阪の国際会議場を埋め尽くした満員の聴衆の前で、自分にプレゼントを贈ってくれたのだ。
 「感謝を込めて」と言いながら手渡してくれたのが肖像パネルで、ずっしりと重い。
 聞けば、自分の写真をスキャニングし、そのデータをアーク溶接ロボットに入力、ピンを1本1本溶接していったのだという。
 パネルはステンレス製で、ピンの溶接は、同社が開発した世界最先端の溶接技術であるCMT(コールド・メタル・トランスファー)を駆使したことは言うまでもないだろうが、ハックル氏によれば「非常に難しい先端技術」だということだった。
 パネルは、タテ42センチ、ヨコ32センチあって、見ると、長さ2ミリほどのピンが写真そっくりの陰影をつくっていて、なかなか味わいのある肖像が表現されている。
 プレゼント自体はもちろんのこと、わざわざこういうものを製作してくれたその気持ちがうれしかった。

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