秋葉原日記 (ライブラリ)

ゆとりーとライン

 このごろ名古屋に出掛ける機会が多くて、先月など2週間に4回も出張したほど。
 名古屋と言えば、ここには、これが鉄道?と言いたくなるようなちょっと変わった鉄道がある。
 名古屋ガイドウエイバスがそれで、「ゆとりーとライン」の愛称がついている。
 バスと名前がついているように、これは車両自体は外観はもとより中味もバスそのものなのだが、ただ、車両に案内輪が付いていることと、その案内輪によって専用軌道を走るということで新交通システムの一つに数えられ、軌道法上は鉄道に分類されるというもの。また、このバスは、都心部の専用軌道から先は一般道路にもそのまま直通していて、デュアルモードの交通機関でもある。
 ゆとりーとラインは、JR中央線と地下鉄名城線が連絡するターミナル駅である大曽根から名古屋北東部に伸びる路線で、専用軌道区間は大曽根から小幡緑地までの6.5キロ。
 専用軌道は高速道路の高架に似ていて、ただ、この場合、軌道の両サイドにガイドレールが付いている。このガイドレールとバスの案内輪によって運行するシステムで、専用軌道区間では、バスの運転手はハンドルを握っている必要もない。また、交差点も信号もないので交通渋滞がまったくないというのが大きな特徴となっている。
 ゆとりーとラインの沿線には守口などの大型市街地もあって交通渋滞が激しかったところだが、ゆとりーとラインの開通によって、それまで約1時間を要していたところが、20数分にまで短縮されていて、ダイヤ通りの運行も可能となっているところから沿線住民の支持も強くて、事業者は黒字経営を続けている。
 乗ってみて感心したのは、いつでもほどよく混んでいること。日中でも利用者が多いのである。10分程度の運転間隔だし、ダイヤも守られているから電車のような感覚で利用できるからかもしれない。バスなら停留所だが、専用軌道上の高架駅も一般の鉄道と同じ作りだから、なおさら鉄道感覚で利用することとなるのかもしれない。
 このガイドウエイバスは、他の新交通システムに比べて建設投資額も少なくてすむし、もっと普及するかもしれないとみられるが、2001年のこの名古屋の開業以来他に事例は見当たらない。

yutori-to.jpg

   

バックナンバーへ

お勧めの書籍