秋葉原日記 (ライブラリ)

ルノワール+ルノワール展

 2日土曜日から東京・渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで始まった「ルノワール+ルノワール展」を開幕初日に見た。
 画家で父親のピエール=オーギュスト・ルノワールと、息子で映画監督のジャン・ルノワールという魅力的な二人の巨匠の組合せによる展覧会。
 何ともおもしろい企画だが、これは一昨年パリのシネマテーク・フランセーズで開催されて大評判になった展覧会を東京に持ってきたということである。
 会場では、父ルノワールの絵が並べられ、そのところどころに息子ルノワールの映像が50インチほどのディスプレイに投影されている。
 絵画としては、オルセー美術館が選んだという50点あまりが展示されていて、「田舎のダンス」や「ブランコ」「陽光のなかの裸婦」などポピュラーな作品が多数含まれており、印象派の巨匠の美しい絵画世界を堪能することができた。
 これで気がついたのだが、ルノアールの描く女性が何ともおだやかで美しいのは、モデルがふくよかな美人ばかりだということによるところが大きいようだ。実際、展覧会の解説によれば、ルノワールはモデル選びには随分と気を遣ったということである。
 映像の方は、いずれも90秒くらいの抜粋だが10本ほどが絵画展示のところどころで映写されていた。それでも、「草の上の昼食」や「恋多き女」「フレンチカンカン」「ピクニック」などと、さわり程度ではあったが一時代を築いた巨匠の懐かしい映像世界を楽しむことができた。
 それと、絵画「ブランコ」と映像「ピクニック」などという組合せが並列されていて、二つの世界を同時に鑑賞できるのはおもしろい体験だった。

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(ピエール=オーギュスト・ルノワール「アリーヌ・シャリコの肖像」=展覧会会場で販売されていた絵はがきから引用)
   

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