秋葉原日記 (ライブラリ)

クラシックコンサート

 先週末は久しぶりにオーケストラによるクラシックコンサートを観賞した。
 新日本フィルハーモニー交響楽団の演奏で、演目はブラームスのバイオリン協奏曲ニ長調と交響曲第1番ハ短調の2曲。梅田俊明指揮、ヴァイオリンは渡辺玲子。
 初めの曲目ヴァイオリン協奏曲は、独奏者にとって演奏の難しいことで知られるが、渡辺の演奏はなかなかの熱演で大変力強かった。専門的なことはわからないが、のびのびとした演奏だったように感じた。
 また、コンチェルトといいながらブラームスの作曲は、主奏楽器であるはずのヴァイオリンに必ずしも独奏ばかりもさせてはいないようで、オーケストラの中で埋没しないだけの力強さが必要なようだったが、渡辺の演奏は存在感充分だった。
 次の曲目交響曲第1番は、なかなかおもしろいシンフォニーだった。第1楽章から第4楽章までストーリー性もあって作曲者の意図がわかりやすかった。
 第2楽章の、ある部分はまるで室内楽のような内容だったし、コンサートマスターに独奏者のような演奏をさせていたのもおもしろかった。
 また、ベートーベンの交響曲第9番最終楽章を思わせる旋律も出てきて、なるほど、このブラームスの交響曲第1番をして「ベートーベン交響曲第10番」との通称も頷けるものだったし、ブラームスをしてベートーベンの後継者たるゆえんのものだった。
 ところで、1曲目と2曲目の間の休憩時間中に、指揮者梅田とソリスト渡辺の二人が舞台に出てきて曲のことや演奏のこと、今年の抱負などについて語り合う場面があってとてもおもしろかった。
 普段の演奏会ではなかなか見られない場面で、それだけにありがたかったが、この中で渡辺はブラームスのコンチェルトについて「個々のテクニックよりも曲全体の構想力が要求される難しさがある」と述べていたのが印象的だった。

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