2016/05/26

チャリティー作品発表展

 日本陶芸倶楽部のチャリティー作品発表展。日本橋の三越で開催されている。
日本陶芸倶楽部は、著名な財界人などが名を連ねていることで知られるが、今年は第49回目なそうで、大変に伝統がある。会場には会員244人もの作品が展示されていた。
 一通り見て回ったが、陶芸にはまったくの門外漢なものの、アマチュアとは思われない素晴らしい作品が多くて驚いた。
 その中で感心したのは、出光昭介「黒楽」、妹尾河童「黒茶碗 夜の富士」。期せずしていずれも茶碗になったが、黒楽茶碗は今日に至るも作陶家にとって一つの頂点とするものなのであろうか、出光昭介氏は出光興産名誉会長、妹尾河童氏はエッセイストとして著名だが、いずれもマチュアとは思われないできばえだった。ずぶの素人が勝手なことを申し上げて恐縮だが、率直にそういう印象だった。
 趣旨がチャリティーだし、東日本大震災遺児への支援に充てるということでもあったので、私も一つ協力させていただいた。
 及川昭伍作「縄文象嵌角鉢」という作品で、茶の地に緑の釉薬が施され、品のいい味わいが感じられた。
 実は、及川さんとは母校の同窓で、及川さんは大先輩にあたる。経済企画庁総合計画局長や国民生活センター理事長などを歴任された。及川さんが早くから陶芸をやってらしたことはかねて知っていた。
 お酒が好きで、自ら焼いた酒器でお酒をたしなむほどだった。また、さらに嵩じて、自ら田植えをし収穫した米で酒蔵に独自の酒を造らせていたほどだった。杜氏も指定していたのではなかったか。私も何度かいただいたことがあるが、いかにも酒飲みの酒だったという印象がある。
 この頃はそこまではやってらっしゃらないようだが、徳利やぐい呑みといった酒器ばかりか酒までも自前のものを造るというのは酒飲みにとって極楽みたいなものであろう。


写真1 チャリティー作品発表展の模様。


写真2 及川昭伍作「縄文象嵌角鉢」 

お勧めの書籍