2016/04/27

『アンセル・アダムズ生誕100年記念写真集』

 先の国際ウエルディングショーで来日したAWS(アメリカ溶接協会)のレイ・シュック専務理事が私にプレゼントしてくれた。長年にわたる日米の溶接業界の友好に貢献してくれた記念に感謝をこめてということだった。
アンセル・アダムズ(1902-1984)は、アメリカの写真家。大変高名な写真家で、大自然を鋭く切り取った写真で知られる。
 本書は、アンセル・アダムズ生誕100年を記念して出版されたもので、監修ジョン・シャーカフスキー。なお、サンフランシスコ近代美術館など全米各地で生誕100年記念アンセル・アダムズ展が開催されたらしい。
 本書をシュック専務理事から手渡された際、ずっしりと重くびっくりした。きちんと包装されていたので中身を尋ねると本だという。後日計量してみたところ、重さは4キロもあった。しかも大型本であり、これほどのものを持ってきてくれたことにAWSの感謝の気持ちがわかったような気がした。
 函入りで、布張りの表紙を開くと、モノクロームの大きな写真がいっぱいに目に飛び込んできた。
 大自然を描いたものが大半で、題材には岩や滝、樹林などというものが多い。写真は精微で独特の質感を持っている。数万年という時間でありながら刻々と変化する大自然の一瞬を切り取ったようでもある。
 撮影地としてはヨセミテやシエラネヴァダなどが多い。私もカリフォルニアにあるヨセミテ国立公園には行ったことがあって巨大ロック(岩)が数万年の時空を超えて眼前に迫ってきて圧倒されたものだったが、アダムズの作品は対象をいたずらに誇張することなく本質を追求したような鋭さが感じられた。それもモノクロの質感がいっそう強調していたように思われた。
 なお、本書には、掲額用にカットされたA4サイズの写真が1枚付録として添付されている。なかなかしゃれたサービスだ。
(本書刊行は2001年)


写真1 布張りの写真集外観


写真2 写真集の本文ページ


写真3 添付されていた写真

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