2016/04/15

先進のテクノロジー一堂に

 2日目も引き続き好調だった来場者の出足で初日を上回る盛況ぶりとなった。
 広い会場を一回りして新しい技術、製品を探った。まだ2日ばかりのことだし上っ面を眺めてだけだが、それでもこれまでにはなかったトレンドがいくつか見つかった。
 一つには、これはちょっと強引なまとめ方ではあるが、くくれば「ネットワーク」となろうか、流行りのキーワードとしてはクラウドでありIoTだろうが、例えば安川がモートマン・コックピットと名付けてロボット集中管理システムを出品していたし、リンカーンはプロダクション・モニタリングシステムをチェックポイントと名付けていた。フローニアス社はウエルド・キューブという愛称で溶接パラメータ総合管理システムを出していた。
 とくにリンカーンは、通路を挟んだ隣のブースのファナックの溶接状況をリアルタイムにネットワークで送りクラウドに載せて実演していた。
 また、溶断機の分野では小池が6キロワットファイバーレーザをクラウドで管理するとアピールしていた。
 もう一つは、「マルチマテリアル化」への対応がある。これについては、パナソニックが半導体レーザを使ってレーザリベット接合プロセスを出品していた。金属+樹脂など様々な材料の組み合わせをサンプル展示していた。
 新しいマシーンということでは実に画期的なもの、ユニークなもの、面白いものが見つけられた。
 ダイヘンが独自の溶接専用LSIを搭載した最新デジタル溶接機ウエルビーでプラズマ溶接機を出品、ティグ溶接に比べ最大80%もの溶接時間の短縮が図られるとしていた。
 田中はまったく新しい発振器を搭載した6キロワットファイバーレーザ切断機を出品していた。設置面積が少なく、厚板の高速切断が可能となっていたし、とくに2?28ミリまで1本のノズルで切断できるようになっていて、アルミの厚板にも適用していたのは画期的だった。
 神戸製鋼は新型コントローラを出品していた。これによってメモリーが4倍、制御性能が3倍となっていた。
 愛知産業ブースではフローニアス社のCMT溶接機を使ってアルミのアディティブマニュファクチャリングに適用していた。
 ロボットの不二越ブースではアートヒカリの片面シーム溶接を出品していた。おそらく世界で唯一初めてのものであろう。
 レーザのハンディタイプも数社から出品されていたが、アマダは600ワットという高出力のファイバーレーザハンディ溶接機を出品して注目を集めていた。ティグ溶接からの置き換えを念頭においたもののようだった。
 ナデックスは実に100キロワットという世界最大出力のファイバーレーザをアピールしていた。さすがに装置を持ち込むことはできなくてサンプルを展示していたが、SUSの90ミリを2パスで溶接していたし、低真空下では出力50キロワットで80ミリを1パス溶接していた。


写真1 ネットワークが一つのキーワードになっていた。これはリンカーンの模様。


写真2 ナデックスが出品した100キロワットファイバーレーザによるSUS溶接のテストピース。


写真3 アマダのファイバーレーザハンディ溶接機の実演の模様。

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