2016/04/08

神田川紀行:鎌倉橋から佃橋まで

 河口から源流へと遡上する神田川紀行。
 梢橋を出て鎌倉橋から再び歩きはじめる。いつしか春真っ盛り、桜が満開となっていた。実は、冬の寒さの中、神田川のほとりを歩いていて、これは桜の季節なら見事だろうなと観察していて、そのタイミングを推し量っていた。
 鎌倉橋に立つと、下流上流両岸ともにまさしくソメイヨシノが咲き誇っていた。神田川が最も美しい季節ではないか。そろそろ散り始めていてぎりぎりのタイミングだった。
 鎌倉橋は、その名の通り鎌倉街道が渡る橋。橋のたもとにそのことを示す無骨な石碑が建っていた。この街道を北へ進むと10分ほどで京王線の浜田山駅である。
 右岸には塚山公園があって、縄文中期の竪穴住居が復元され塚山遺跡として整備されていた。また、公園事務所には、土器や石器などが展示されていた。
 次が塚山橋。歩行者専用だが石造の立派な趣きのある橋である。川面をのぞくと、桜の花びらが一面に流れていた。川は浅く澄んでいる。川岸にはヤマブキの黄色い花が咲き乱れていた。
 堂ノ下橋、乙女橋、池袋橋へと続く。どこまでも桜並木は続いているのだが、この間が最も見事ではないか。大木が多くて、枝が垂れて川面に届きそうになっている。
 池袋橋で杉並清掃工場の大煙突が見えだした。この先この煙突めがけて進むこととなる。
 正用下橋(しょうようしもはし)では京王線の踏切が間近となって、しばらく並行して進むはず。
 次の高井戸橋で大煙突の真下となった。このあたりのランドマーク的存在で、ちょうど補修工事中だった。煙突は高さが200メートルもあり、直径も18メートルもあるということである。
 橋の上ではカメラを構えて桜を撮っている人が大勢群がっていた。この日は陽気もいいし、花見の最後だろうといわれていたから繰り出す人も多かったのだろう。
 高井戸橋の次が直ぐに佃橋。環八道路が渡っている。京王井の頭線高井戸駅がその環八を跨いで川と並行していた。


写真1 乙女橋上から上流を見ると満開の桜で神田川が覆われていた。


写真2 高井戸周辺のランドマーク的存在杉並清掃工場の大煙突。


写真3 佃橋を環八が渡っている。高架は京王井の頭線高井戸駅。

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