2016/03/03

進む復興の町づくり

 震災から満5年、6年目を迎えようとしている被災地。
 岩手県沿岸部の被災地取材は、1日目は盛岡から一挙に北上し島越まで行き、その後南下をして田老から宮古へと入った。
 2日目の昨日2日は、宮古からさらに南下を続け山田、大槌、釜石を経て大船渡まで足を伸ばした。
 ひたすら国道45号線をたどったわけだが、それで感じたこと。
 一つには、復興の町づくりが大きく進んでいたこと。それは1年前と比べても顕著だ。私は6年連続して同じルートを走っているから、それこそ定点観測をしているようなもので、このことはよく見えているつもり。
 田老は住居の高台への移転も進んでいて、すでに災害公営住宅への入居も始まっていた。保育園なども併設されて、バスも運行されているし、まるでしゃれたニュータウンのような明るさだ。
 ただ、進行の度合いには町ごとに差があって、山田や大槌などはやっと緒についたような印象だった。
 それでも、山田の中心部では新しい商店街が誕生していたし、大船渡では駅前に一大商店街建設が決定されて、土地のかさ上げと防潮堤の建設、新しい道路の敷設などが一斉に進められていた。すでに大型ホテルも開業を持っていた。
 車の往来も多いし、人々の表情にも明るさが戻ってきているような様子だった。
 ここまで満5年。初めの2、3年は訪れるたびに遅々として進まない復興にいら立ちもおぼえていたものだが、昨年から動き出した町づくりがやっと目に見えだしたという印象だ。これで順調だったのかどうかはともかくとしても。
 6年も通い続けているから愛着も生まれてきているのは当然で、復興の姿を見るのはやはりうれしいことだ。


写真1 高台移転が進んでいる田老。まるで新築住宅ラッシュの様相だ。


写真2 遅れ気味だった山田でも「新生やまだ商店街」が完成し、賑やかさが戻ってきたようだ。


写真3 大船渡は都市計画がまとまり、かつてのJR駅前では大規模商業地の開発が進んでいて、すでに大型ホテルなども完成していた。

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