2016/02/23

神田川紀行:一本橋から栄泉橋まで

 神田川は方南橋の手前が中野区と杉並区の境で、和泉橋を過ぎて一本橋との間に「中野区との境より0.8キロ」との表示があった。
 神田川は、全長24.6キロ。下流側から台東区、中央区、千代田区、文京区、新宿区、豊島区、中野区、杉並区、三鷹市と抜けているが、この間に架かっている橋が140。私が調べたところでは、このうち最も多いのが杉並区の50で、次いで新宿区の37、中野区の31などとなっている。延長距離数は測っていないが、大方は橋の数に比例するのではないか。
 さて、一本橋(いっぽんばし=橋名でばしと濁っているのは珍しい)は平成24年8月完成とあり若い橋。
 このすぐ上流に危険水位を示す表示があり、それによると、3メートルで危険水位となり、3.7メートルの白線を超すと自動的にサイレンが鳴り、出水の恐れを知らせるとあった。このような表示はこれまでもいくつかあり、神田川が実は暴れ川であったことを示している。
 そう言えば、当社産報佐久間ビルは神田川を背にして建っているが、50年ほども前の話にもなるか、大先輩方からたびたび神田川が増水して1階と地下が浸水したことがあったと聞かされていた。
 若い一本橋の次は古い番屋橋。昭和42年3月完成とあり、年代よりも相当古くさく感じられる。次が平成24年7月完成とまた若い中井橋。橋の完成は年度末となる3月が圧倒的に多くて、このように7月などというのは珍しいほど。
 宮前橋は鉄製の欄干がしゃれている。このあたり神社仏閣が多くて、宮前橋の手前左岸に熊野神社。和泉村の鎮守と崇められてきているとのことで、社伝によれば、文永4年(1267年)に紀州の熊野神社から分霊して創建されたとのこと。境内には立派な神楽殿でもあり、黒松の大木もあったりとなかなか風情がある。
 また、次の栄泉橋は木製の親柱がああって、なかなか風情がある。ただ、たたいてみてわかったが、むく材ではなくて薄い板を貼り合わせてつくったものだった。
この橋の左岸たもとには龍光寺というお寺。位置関係からすれば熊野神社とは道を挟んで並んでいるようなもの。
 これもなかなか由緒あるお寺のようで、大きな鐘と、これもまた巨大な石灯籠があった。薬師如来が本尊ということだったが、間近には拝めなかった。

 


写真1 一本橋付近にある増水時の危険水位を知らせる表示。


写真2 宮前橋のたもとにある熊野神社。


写真3 栄泉橋のたもとにある龍光寺。

お勧めの書籍