2016/01/28

3Dプリンティング2016

 東京ビッグサイトで開催されている。
 昨年に続いての開催で、昨年に比べ出展社数が28社から41社・団体へ、出展小間数が81小間から92小間へとわずかながら拡大していた。
 ただ、先進国で急成長している技術分野にしては発展ぶりがあまりにも鈍い。これがこの展示会の事情というならともかく、これが日本の3Dプリンティングに関する現状というならあまりにも寂しすぎるように思われた。3Dプリンティングに関する展示会はあちこちで開催されているから分散しているのかもしれないが。
 内容的にもプラスティックでフィギアを作る、まるで遊びのような展示が大半で、とても工業をになう様子には思われなかった。
 金属造形ということでは、武藤工業がアーク溶接を用いた積層造形を出展していた。
 面白かったのはTRAFAM(技術研究組合次世代3D積層造形技術総合開発機構)の展示。官民共同で立ち上げた技術研究組合だが、AM(アディティブマニュファクチャリング)について、電子ビームやレーザを熱源とする装置の開発に取り組んでいる様子がパネル展示されていた。装置についてはアーク・レーザのハイブリッドも提案されていた。三菱重工の担当のようでいかにも同社らしい試み。
 全般に造形速度の向上が課題で、東芝が担当しているファーバーレーザによる造形では、SUSの造形速度は毎時110立方センチとしてあった。技術研究組合の平成30年における造形速度の目標値は毎時10万立方センチだから、まだまだ道のりは遠い。
 適用材料としては、マグネシウム、アルミニウム、インコネル、軟鋼などと応用範囲が拡大していたし、銅の母材にインコネルを造形する様子が紹介されていて、異種材料への取り組み行われている様子だった。

  


写真1 3Dプリンティング2016の模様。写真はTRAFAMのブース。

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