2016/01/20

神田川紀行:和田見橋と栄橋

 中野富士見町駅前の富士見橋からさらに続けて神田川を遡上していくと、次が和田見橋。富士見橋から左岸の住所が中野区から杉並区に変わった。和田一丁目とある。
 川に並行している通りは左岸側だけとなり、立正佼成会の施設が点在している。また、女子美術大学も近いようだ。
この和田見橋の先から川は左にカーブしていて神田川の支流善福寺川との合流地点にさしかかった。ただ、このあたりは護岸壁が背の高さほども高くて川面の様子はつぶさには見えない。
 つま先立ちしてやっと覗けた程度だが、手を伸ばして撮影だけはできた。また、左岸に合流する善福寺川に和田広橋という小さな橋が架かっていて、そのたもとからなら合流の様子が見えた。このあたり、川幅は合流する善福寺川の方が広くて、やや細い神田川を巻き込むかのように合流している。なお、この合流地点は井の頭公園に発する神田川源流から10.2キロメートルだということである。
 さらに進むと、対岸、つまり、右岸側に東京メトロの検車区が見えてきた。しかし、やはり護岸壁が高いしあまり中の様子はよく見えない。
 幸い、左岸側は丘になっていて家々が斜面に並んでおり、そのうちの1軒でおばあさんが枯れ葉を掃除していたので、声をかけて庭に上がらしてもらった。ただ、高さは何とかなったのだが、樹木が茂っていてあまり視界がよくなかった。
 ところで、このおばあさんがとても話し好き。車庫は見えるか、いい写真が撮れたかといった話題のうちはよかったのだが、そのうち、85歳になる、主人は7年前に亡くし、ひとり住まいなので庭掃除も大変だ、近所に医者の息子が住んでいるが役に立たない、などと身より話に及んで、まるでクモの網に引っかかったようだった。
 しばらく進むと方南通りに出た。栄橋で渡っている。検車区はここまでで、方南通りの歩道橋に登ったら検車区がやっと見えた。なかなか広大な施設で、丸ノ内線ばかりか、わずかだが銀座線の車両もあった。なお、東京メトロには9路線があるが、このうち銀座線と丸ノ内線だけが軌間は標準軌(1,435ミリ=新幹線と同じ)で、他は狭軌(1,067ミリ=一般のJR電車)である。このため、この車庫も丸ノ内線と銀座線だけが留置されているのだろう。なお、銀座線の車庫は東上野にある。

 


写真1 川下から見た神田川(左)と善福寺川の合流地点。


写真2 丘の斜面に建つお宅の庭から撮影した東京メトロ中野検車区。


写真3 方南通りの歩道橋上から見た検車区。広大な車庫だ。

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