2016/01/18

春遠からじ

 三が日こそ暖かだったが、さすがにこのところ寒い。それまでが暖冬だったから、なおさら寒さが骨身にしみる。もっともこれがいかにもいつもの季節らしいのであろうし、冬来たりなば春遠からじ、という言葉もある(元来の意味は別にあるらしいが)。
 朝の散歩も辛いが、楽しみもある。季節一番の花を見つけることで、昨日もいつもの公園で今年に先駆けて咲く花があった。
 まず、梅が咲いていた。寒梅であろうか。同じ園内でも、この木だけが花を付けていたし、梅林の方ではつぼみも膨らんではいなかったから、咲いていたのは特別な種類なのであろう。
 それにしても、句にあるように、梅一輪梅一輪ほどの暖かさ、であり春は近づいているのである(この句の解釈も別にあるらしいが)。
 また、大きなつぼみを付け今にも咲き出しそうな椿があった。これも寒椿であろうか。もっとも、寒椿は他所ではすでに咲いていたが。
 寒梅にしろ、寒椿にしろ、園芸品種であろうから、古来、日本人は季節をいち早く先取りしたかったものであろう。
 ほかには蝋梅。これは初冬から咲いていて、今に至るも甘ったるい香りを漂わせている。花は冬枯れに溶け込むほどに地味なのに、香りはいかにも和菓子のような粋ぶりが感じられて私は好きだ。

  


写真1 寒梅というのであろうか、いち早く花を付けていた。


写真2 今にも咲き出しそうに大きなつぼみを付けていた寒椿。


写真3 まだまだ甘ったるい香りを漂わせている蝋梅。

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