2016/01/12

今年は「曇りのち晴」

 先週は連日賀詞交歓会があった。
 業界団体や企業の主催によるもので、これは日本独特の正月風景ではあるだろう。
 形式的には立食パーティーが大半で、大勢の方々と新年の挨拶ができることがありがたいし、日頃疎遠になっているような人たちと旧交を温め合えることもうれしい。
 また、注目されるのはトップの挨拶。そこでは、その業界なり企業なりの、その年の方針やら見通しが述べられる場合が多いから、今年はどうなるか、とても参考になる。
 私は先週5つの賀詞交歓会に出席したが、いずれも溶接業界内のものではあったけれども、総じて明るい話題が多かった。
 溶接業界の経済動向を測る指標の一つとなる溶接材料については、造船が堅調で、建築も持ち直し、建機も底を打つなどとあって、減少となっていた2015年に比べ増加に転じ、全般的には「曇りのち晴」という見通しが示されていた。
 これは内需が支えているからだが、ただ、鉄鋼業界全体としては「鉄冷え」が続き、とくに中国経済の減速や国際的な政治情勢の混沌があって、先行き不透明を強調する向きも少なくなかった。
 こうした中で強調されていたのは、技術開発の強化、ものづくり力の向上や教育訓練の充実もキーワードとなっているようだった。
 なお、今年の賀詞交歓会はどこの会場も盛況で、とくに溶接業界最大の賀詞交歓会である溶接界新春賀詞交歓会(日本溶接協会、産報出版主催)には過去最大の850人も参加する賑やかさだった。


写真1 過去最大の参加者で賑わった溶接界新春賀詞交歓会の模様。

お勧めの書籍