2015/12/04

盛況の2015国際ロボット展

 東京ビッグサイトで開催されている。
 大変な盛況ぶりだった。広い会場がいっぱいになるほどだった。ロボット展がこれほどの盛況ぶりを見せたのは、1985年のロボット普及元年当時以来のことではないか、そう思えるほどのものだった。
 規模も大きくなっていて、全体では446社・団体1882小間で、このうち産業用が1328小間と全体の約7割を占め、2年前の前回比でも45%もの増加となっていて、このところの社会全体のロボット化に加え、とりわけ産業界における強いニーズを背景にしていた。ただ、海外からの出展は小間数では全体の1割に満たず、国際色には乏しい内容だった。
 溶接用を中心に見て回ったが、大手を含めロボットメーカーはロボットの機能を強調する色彩が強くて、用途としての溶接技術の内容に深く踏み込んだ展示はやや少なかった。溶接についてはウエルディングショーを見てくれという姿勢だったのかもしれない。
 ロボットの機能ということでは、ファナックが出品した世界最大という可搬重量1700キロという巨大なロボットが目を惹いた。1200キロもある自動車を軽々とハンドリングしていた。
 また、安川は人と協働するロボットを出品し、新しい時代に向けた産業用ロボットのあり方を追求していた。
 このほか、全般的には7軸ロボットと双腕ロボットの出品が増加、新しいトレンドとなっていた。また、アマダがベンディングロボットを出品していたが、ベンディングのロボット化というのは実は珍しい。アマダは板金加工のトップだが、ベンディングとは面白いところに目をつけたものだ。
 溶接用ということでは、さすがにダイヘンは溶接電源からロボットに至る総合溶接メーカーとして、シンクロフィードGMA溶接電源とロボットによる最新溶接システムを出品、極低スパッタ溶接を強調していた。
 また、安川と川崎重工の2社はロボットによるFSW(摩擦攪拌溶接)を出品していたが、とくに、川重は鋼KSJを出品、FSJ(摩擦攪拌点溶接)の鋼への適用を紹介していた。ただ、ツールも含めまだ開発中とのことで、実用化時期には触れていなかった。


写真1 大変な盛況ぶりの会場風景


写真2 自動車を軽々持ち上げ世界最大可搬重量をアピールしたファナック


写真3 極低スパッタ溶接システムを出品したダイヘン

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