2015/11/13

盛況続くファブテック2015

 ファブテックは3日目の11日も盛況が続いていた。もちろん、1日目2日目の熱狂ぶりほどではないが、3日目には落ち込む例年に比べればまだまだ盛況ぶりが続いている。
 会場を回って新しいものをいくつか見つけてきた。
 全般にはロボット化が急速に進展し、アルミ向けの溶接が一斉に出品されているのだが、今回とくに注目されるものを三つ。
 一つは、「クラウド」という言葉が出てきたこと。ついに溶接の世界にも到来したかという印象で、とにかくファブテックに登場したのは今回が初めてだろう。世界のトップメーカーの一角で、今回も最大規模の出展だったエサブがウエルド・クラウドという表現でオンライン品質管理システムを出品していた。
 クラウドという言葉こそ遣っていないが、ダイヘンもロボット溶接品質管理システムを出していて、これも今後クラウドにつながっていくものだろう。
 3Dプリンターに関する出品もいくつか見られたが、いずれもインパクトは弱かった。元来、溶接業界ではアディティブ・マニュファクチャリング(AM)という表現で進んできていて、このAMに関しレーザメーカーのロフィンがファイバーレーザを熱源として3DのAMをアピールしていた。
 現実的なところでは、溶接の教育訓練に関する出品が多かったのが今回注目されるところ。
 このうちバーチャルトレーニングシステムを出品しているところが俄然増えていたが、新しい動きとして注目されたのがリアルトレーニングシステムの方向。
 いち早くバーチャルシステムを出しているリンカーンが、同時にリアルウエルドトレーナーを出品していたし、ミラーもスキル開発のためのリアルトレーニングシステムを出品していた。ミラーのシステムは溶接トーチに工夫があって、運棒の姿勢が正しいかどうかが手元の小さなモニターでわかるようになっていた。
 バーチャルとリアルと二つの方向が揃ったわけで、今後の展開が大いに期待されるところとなった。


写真1 エサブが出品したウエルド・クラウドオンライン品質管理システム。初めてファブテックに「クラウド」が登場した。


写真2 ロフィンが出品したファイバーレーザによる3Dアディティブ・マニュファクチャリング。


写真3 トレーニングシステムとしてバーチャルに加えリアルシステムが登場した。これはミラーの模様。

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