2015/09/14

京都の街角

 先週は京都に出張だった。到着した9日には市街中心を少しぶらついた。ただ、この日は空模様も怪しかったので、あまり遠くへは足を伸ばさなかった。
 四条通と烏丸通の交差点から歩き始めた。四条通を東、つまり河原町や鴨川に向かっていくと大丸や高島屋などの百貨店や華やかな商店が軒を並べ、とても賑やか。京都を代表する繁華街であろう。
 車屋町通、東洞院通、間之町通、高倉通などと四条通と交差するいくつもの小さな通りを横切っていく。気まぐれにそのうちの一つ、堺町通という路地を左折、つまり北に進むと、錦市場にぶつかった。左右、つまり東西に細長いアーケード街で、八百屋や魚屋などありとあらゆる商店が蝟集している。
 京都を代表する市場らしいが、観光客も多くとても繁華。京野菜の店などとても興味深いものだった。麩とか豆腐屋とかが大きな店構えだったのも京都らしい。
 錦市場を横切ってさらに北上していくと三条通に出た。この通りは四条通のような大きな街路ではないが、なかなか古き良き京都の風情も感じられる通りであった。
 この三条通の途中には、イノダコーヒーという喫茶店があって、かねてその名前は聞き知っていたので入ってみた。
 喫茶店にしては明るく大きな店で、奥には大きな楕円形のカウンターがあった。椅子が20脚ほどもあるか。
 中央では店員が珈琲を煎れている。この様子が面白い。お湯が沸騰した大きな鍋からしゃもじでポットにお湯を汲んでいる。そのお湯で珈琲を煎れているという段取りだが、しゃもじでお湯を汲むという姿ははなはだ珍しい。
 オリジナルブレンドというものをいただいた。モカ風味のヨーロピアンタイプということらしく、深入りだということである。コクはあるのに特別に酸味も苦みも強くなくてとても飲みやすくて独特の風味がある。くせは少なかった。大ぶりのカップで590円。常連客のほか、有名な店なのか観光客の姿も少なくなかった。
 この三条通をさらに東へ進むと木屋町通に出た。高瀬川に沿ったなかなか情緒のある通りだ。高瀬川は鴨川から川の流れを取り込んだ幅3、4メートルほどの川。かつては京都の舟運を担っていたようだが、現在では並行する先斗町通とともにしゃれた飲食街となっている。



写真1 賑やかな錦市場の通り。


写真2 三条通に面したイノダコーヒーの店内。大きな楕円のカウンターに特徴ある。


写真3 風情ある木屋町通。高瀬川と並行している。

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