2015/09/07

シンプル・イズ・ザ・ベスト

 この頃は木に咲く花がめっきり少ない。せいぜいサルスベリやムクゲなど。いずれも暑さに強い花ばかりで、それも盛りはとっくに過ぎている。
 ほかに目についたところでは、タカサゴユリや酔フヨウなど。タカサゴユリはユリの仲間だが、球根ではなく種から繁殖する。だから、あちこちに点々と咲いているのが見てとれる。酔フヨウはもとよりフヨウの一種で、花も葉も見た目だけでは容易には見分けがつかないが、この酔フヨウの面白いところは、朝に咲き出したときには白い花だったのに、夕方には赤くなってしぼむこと。それで酔フヨウなどと呼ばれるようになったものらしい。
 それにしても、歩いていると様々な家や庭を見かけることになる。
 ここに掲げた写真は大きな館の前庭だったり公園や広場の芝生ではありません。いずれもごく一般的な個人の家の庭である。これらの庭はわずかの樹木をのぞけば全面芝生だけというもの。
 庭木の手入れも大変だろうが、この芝生の維持も一苦労以上に思える。
 実際、写真2のお宅では、芝生の手入れには芝刈り機ではなく、花ばさみで刈っていくのだそうで、そうすると一度に刈ることのできる面積も知れたもので、初めに刈り始めた部分は、一面を刈り終わる頃にはもう伸び始めているということだった。
きれいに剪定された樹木の庭や、花が咲き誇る庭なども見て美しく楽しくもあるが、この芝生だけの庭というのもシンプル・イズ・ザ・ベストの趣があってなかなかよろしい。


写真1 長方形の広大な前庭が芝生だけで、樹木の1本も垣根すらないという徹底ぶり。


写真2 このお宅はかつては左サイドに家があって樹木は1本もなかったが、家を右側に建て替えた際に樹木を数本植えたようだ。


写真3 家が庭にせり出しているので広さは感じないが、実際には他には芝生だけという広い庭。

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