2015/08/24

つくばエクスプレスが開業10周年

 つくばエクスプレス(TX)が今日8月24日開業10周年を迎えた。2005年の開業で、先週末からTX沿線では記念行事が行われていた。
 TXは、都心の秋葉原駅と茨城県筑波研究学園都市のつくば駅を結ぶ全線58.3キロの路線で、東京都、埼玉県、千葉県、茨城県の1都3県12市区町村の出資による首都圏新都市鉄道の経営。
 高速バスによるほかなかった研究学園都市と都心を結ぶ鉄道アクセスとしての役割のほか、常磐線の混雑緩和を図る常磐新線としての位置づけに加え沿線開発が期待されて開業となった。
 TXは多くの期待に応え、開業当初から業績は好調で、5年目には早くも黒字化を果たしている。これは鉄道の新線開業としては異例なほどで、開業後の赤字に四苦八苦しているおおかたの新線とは対照的だ。輸送人員も順調で2014年度では32万6千人に達しており、これは開業当初の2倍になる。
 TXは話題性も十分だった。そのまず第一が、脚光を浴びる秋葉原を起点としたこと。というよりも、このTXの開業にあわせ、秋葉原駅の周辺開発が一挙に進んだ。秋葉原クロスフィールドが開発され、ヨドバシカメラも駅前に大型店を構えた。専門性の高い電気街で成り立っていた秋葉原がサブカルチャーの町へと変貌を遂げ、今日では東京でも有数の人気の繁華街となっている。とくに外国人、とりわけ中国人観光客の大勢押しかけるようになって秋葉原の発展は後押しされている。
 もちろん、鉄道そのことでもTXは斬新で話題が豊富だった。近年の新線開業では珍しく全線が一括開業したこともその一つ。このことがTXの利便性を開業当初から高いものとした。全線が高架とトンネルによる立体交差で平面交差は一切ないし、全駅でホームドアが設置されている。これによって高い安全性が確保されており、技術的にも、ATCやATOなどと新幹線以上といわれる安全システムが構築されている。
 最高運転速度が時速130キロというのも魅力。JRの特急電車も含め在来線には珍しい高速運転で、この結果、秋葉原とつくばを最速45分で結ぶ。
 このTXに22日土曜日乗ってみた。北千住を出てトンネルが続く区間では少し怖くなるほどのスピードが出ていて、このあたりが最高速度区間だろうか。
 八潮で地上に出ると、沿線の開発が急速に進んでいることがわかる。とくに、流山おおたかの森、柏の葉キャンパス両駅周辺では大型開発となっていて、高層マンションが建設中で、大型ショッピングセンターが賑わっていた。

 


写真1 TX秋葉原駅構内で行われていた開業10周年の記念イベント。


写真2 沿線開発が進む流山おおたかの森駅付近を疾駆するTX電車。


写真3 流山おおたかの森駅下り線ホームの様子。右が快速、左は普通列車。ユニバーサルデザインも徹底していて明るくサインの視認性もいい。

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