2015/06/16

茂名南路と錦江飯店

 昨日15日から上海に来ている。上海に着いたら雨だった。それも夕方になってしのつく雨となった。
 上海は2年ぶり。毎年同じ時期にきているのでわかるのだが、今年も沿道にはキョウチクトウが咲いていた。東京よりは少し早いか。赤と白の花をつけた樹木が交互に植えられていてとても美しい。また、ホテルの庭にはタイサンボクが白い大きな花を咲かせていた。この二つの木はいずれも日本へはここ中国からもたらされたもので、同じような季節に咲くから印象深い。
 泊まっているホテルは、錦江飯店といって上海でも老舗の名門ホテル。今日では上海には外資系を含め大型ホテルが数多く立地していて、古いだけが取り柄のこうしたホテルは観光客に好まれないのか、あまり日本人観光客の姿は見かけない。
 私が初めて上海に来たのは40年ほど前だが、その時に泊まったホテルがここ錦江飯店で、その後、和平飯店などにも泊まったことはあるが、ここ数十年はずっとここに泊まっている。
 いわば上海における定宿みたいなものだが、ここは都心で地の利のいいことのほか、老舗ホテルらしい落ち着きがあり、何よりもレストランがいい。とにかく上海の味を代表するのではないか。敷地内だけでレストランは10を数えるのではないか。
 広大な敷地内には、錦北楼、錦楠楼や貴賓楼、小礼堂などと数多くの建物があって、美しい庭を取り囲んでいる。初めて泊まったときは西楼だったと記憶しているが、現在は高級ブティックが1階に並び、上階は外国企業のオフィスとなっているようで、宿泊棟にはなっていないようだ。
 錦楠楼のロビーにこのホテルの歴史を示すコーナーがある。写真額が掲げられているのだが、それによると、中国共産党の第八次七中全会が1959年4月に小礼堂で開催されている。
 ほかにも1959年周恩来、1960年毛沢東、1972年ニクソン、1977年と1982年と2度のサッチャー、1984年中曽根康弘、2001年プーチンなどと内外の要人が錦江飯店を訪れた際の写真額が掲示してあった。
 なお、錦江飯店は茂名路に面していて、茂名路は、北は上海一の繁華街南京路の西側南京西路と、南はこれもまた上海きっての高級ショップが並ぶ淮海中路とを結ぶ街路で、途中、延安中路を挟んで北側を茂名北路、南側を茂名南路と称している。
 とくに、茂名南路側がよく開けていて、宿泊しているホテルもこの茂名南路に面してある。道路を挟んで向かい側が日本人に好まれる花園飯店である。高層の大型ホテルで三越が出店している。
 茂名南路を南に向かって歩いて行くと高級ブティックが軒を連ねていてなかなかしゃれた通りとなっている。
 交差する淮海中路が上海きってのショッピング通りで若者に人気がある。およそ世界の有名ブランドが揃ってるのではないか思われるほどの賑やかさで日本航空の上海支店などもこの通りにある。


  


写真1 錦江飯店の中庭。右が中共第八次七中全会が開催された小礼堂。奥は錦北楼。


写真2 歴史ある写真額が掲げられた錦楠楼のロビー。


写真3 しゃれたブティックが軒を並べている茂名南路。

お勧めの書籍