2015/06/15

木の実

 花が散って木に実がつき始めた。
 梅や果物などはともかく、木の実は花と違って目立たないから、その気になって上を向いて歩いていないとなかなか見つからない場合が多い。
 また、花が咲いている状態ならば名前は間違えることもないのに、花が散ってしまうと何の木だったか咄嗟には思い起こさない場合も少なくない。
 もっとも、その逆もあって、花では名前がわからなかったのに、実がなって初めてわかるという場合もある。
 ただ、いずれの実もこの頃ではまだ青々しくて、これから赤みを帯びていくわけで、熟してしまえば何の実かわかるということもある。
 初冬に黄色い花を咲かせるロウバイ。透明性のある花びらと甘い香りが特徴だが、実はまるでらっきょうみたい。もう少し時間が経つともっと濃い赤茶色になる。割ると中には小豆くらいの大きさの種が入っている。
 大木の桐の木。花は紫色して房状に下がっていた。それが親指くらいの大きさの実をいっぱいにつける。この実を土に埋めておけば桐の木に成長する。桐は成長が早いので、娘が生まれたら桐を植え、嫁に出すときにその桐材で?笥を作り持たせるというような習慣があったらしい。
 イイキリ(飯桐)の実。同じように大木だが、桐の木とはまったく関係がない。ブドウのような房をたくさんぶら下げている。一粒はグリーンピースくらいの大きさ。秋には真っ赤に熟す。ただし固くて食べるのには適さない。食べられるらしいが誰も採っていかない。野鳥でさえついばまない。南天の実に似ていて、観賞用としては好まれる。



写真1 ロウバイの実。


写真2 桐の実。


写真3 イイキリの実。

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