2015/06/04

神田川紀行:お茶の水橋

 神田川を遡ると聖橋の次がお茶の水橋。JRの御茶ノ水駅に接していて、お茶の水橋口すぐ。聖橋が秋葉原寄りであるのに対し、こちらは水道橋寄り。
 なお、誤植ではないかと誤解されるといけないのであえて断っておくと、そもそも地名にお茶の水というのはなくて、お茶の水橋やお茶の水谿谷として使われるほか、駅名になるとJR線も丸ノ内線も御茶ノ水駅となる。ちょっとややこしいがそういうこと。
 JRの御茶ノ水橋口を出ると、そこは神田駿河台。左に坂を下っていくと明大や日大が並んでいる。かつては中大のキャンパスもあって、学園紛争の折にはカルチェラタンなどと呼ばれた。坂を下りきると神保町で、古書店街となる。
 橋は、聖橋に比べると風情がなくて鋼協。ラーメン構造として知られる。最初の橋は1891年に架けられたが関東大震災で損害を受け、現在の橋は1931年の完成。
 橋上から上流側の眺めは抜群で、神田川、並行して走る中央線、その両側に高層ビルが建ち並び、極めて個性的な大都会の景観である。
 幅23.8メートル、長さ80.0メートルの橋を渡ると、東京医科歯科大学や順天堂大学の大病院が立ちはだかり、その先は湯島から本郷へと坂を登っていく。
 渡りきったところに地下鉄丸ノ内線の御茶ノ水駅の入口がある。言わば、この橋はJR線と丸ノ内線二つの御茶ノ水駅の連絡橋の役割も果たしているわけだ。
 なお、調べてみたら、このあたりは入府した徳川家康によって神田上水引き込みのため神田山を切り崩し開削してできた谿谷で、その際しみ出してきた清水を将軍家が汲んだことからお茶ノ水という名前が使われてきたもののようだ。


写真1 湯島側から見たお茶の水橋。交通量が多い。


写真2 橋上から上流を望む。東京にあって第一級の景観であろう。


写真3 JR御茶ノ水駅。

お勧めの書籍