2015/05/25

中田一博先生

 3月末で大阪大学教授(元・接合科学研究所長)を定年退職された中田一博先生の退職記念同窓会が昨日24日大阪市北区茶屋町のホテル阪急インターナショナルで盛大に開催された。
 この日の記念同窓会には、松田研、牛尾研、中田研と続く同窓生を中心に中田先生の幅広い研究業績と交友を反映して溶接業界から広範に参集した。私は同窓生ではないが案内をいただいて列席した。
 会は2部構成になっていて、初めに中田先生による「来し方 溶接接合研究活動を振り返って」と題する記念講演が行われた。
 この中で中田先生は、アルミニウム合金マグネシウム合金といった材料と、レーザやFSWといったプロセスなどいずれも先進技術を取り扱ってきたと研究を振り返り、今後は退職後も特任教授として引き続き革新的新構造材料等の技術開発を行っていきたいと抱負を述べていて極めて印象深いものだった。
 次ぎに祝賀会に移り、牛尾誠夫大阪大学名誉教授(元・接合科学研究所長)、加藤光昭九州工業大学名誉教授が祝辞を述べたのに続いて、田中学大阪大学接合科学研究所長が記念同窓会の実行委員長として「中田先生は学内外から高い評価を得るに至った接合研の方向性を築いて下さった」と挨拶、松田福久大阪大学名誉教授の音頭で乾杯、やはり同窓会らしい和やかな雰囲気の中で懇談が続いた。
 終わりに中田先生が登壇し、「これは実は松田先生からのご薫陶なのだが、私は卒業生に、人とのつきあいを大事にしなさいと話している。そしてこのことが今日の私を育てて下さった」と謝意を述べた。
 中田先生は、大阪大学溶接工学科を卒業後大学院博士課程を経て1977年溶接工学研究所(現・接合科学研究所)に任官され、2002年教授に昇任、2009年からは4年間接合科学研究所長を歴任された。
 中田先生には私も長年にわたってご厚誼をいただいているのだが、中田先生は研究活動においてはすばらしい着想によって革新的な溶接技術所開発にいち早く手がけられたし、また、所長時代には接合研を世界のトップに引き上げるべく手腕を発揮されたし、「実行力のある工学者」という印象が私には強い。

 


写真1 記念講演会の模様


写真2 記念祝賀会の模様


写真3 中田先生(中央)を囲んで歓談する左から田中所長、牛尾名誉教授、松田名誉教授、加藤名誉教授

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