2015/05/08

国際自動車カンファレンス

 「近代自動車工業における接合技術への要求」と題する国際自動車カンファレンスが5月6‐7日の2日間にわたって、オーストリア・ヴェルス市のフローニアス・インターナショナルで開催された。フローニアス社の主催で、今年が3年ぶり4回目の開催。
 今回は、自動車メーカーとしては、ルノー、アウディ、ダイムラー、フォルクスワーゲン、ジャガーランドローヴァー、BMWの6社が講演を行っていて、自動車工業における溶接・接合技術の世界的な潮流がわかる刺激的な内容となっていた。
 また、このほか、鉄鋼メーカーフォエスタルピン、レーザメーカートルンプ、ボンディングメーカーウィルヘルム・ボルホフのほか、スツットガルト工科大トーマス・バウエルンハンス教授、上海交通大学李永兵教授の特別講演など合計14件の講演が行われ、大変幅広い分野からの講演があり、充実したものだった。
 また、参加者にも欧州の自動車メーカーが顔を揃えていたほか、溶接関連メーカーではファナック、ケンピ、マグナなどの名前もあって総勢100名を超す盛況ぶりだった。
 ただ、前回は講演を行っていたアメリカやイタリアの自動車メーカーのほか日本メーカーの姿は今年も見られなかった。
 内容的には、材料としては、ギガパスカル級超高張力鋼やアルミニウム合金、プラスチック材料などとマルチマテリアル化の方向が示されたし、溶接・接合技術としては、レーザ・アークハイブリッド溶接、アークブレージング、ボンディングなどと異種材料、複合材料の接合を踏まえた多様化の傾向が著しかった。
 このカンファレンスに参加するのは2012年の第3回以来2回目だが、マルチマテリアル化や溶接・接合技術の多様化という大きな流れがさらに深まっているようだったし、開発目標には2020年を超えて2025年から、講師によっては2050年に言及する者までいた。
 具体的には、超高張力綱で2.0ギガハイテンが視野に入っているとしていたし、接合技術ではメカニカルジョイントも排除しないという意見もあって多様化に驚いた。

 


写真1 自動車の溶接・接合技術をテーマにしたカンファレンスの模様。


写真2 参加者の顔ぶれではドイツを中心に欧州勢が大半だった。

お勧めの書籍