2015/04/27

著しい技量の向上

 関東甲信越高校生溶接コンクールが4月25日、神奈川県藤沢市の神戸製鋼藤沢工場で行われた。
 2012年の第1回から数えて今年で6回目。今年も関東甲信越10都県11溶接協会から代表2名ずつ22名が出場した。うち女子生徒が4名だった。
 競技課題は下向溶接裏当て金あり。板厚は9ミリ。最終層は全パスで真ん中辺指定位置でアークを中断しなければならない。制限時間は30分。
 競技の模様を見ていると、練習が十分に積まれていたせいか、段取りもよくなかなか手慣れた様子で溶接を行っていた。
 溶接の終わった全員の作品を見てみたが、溶接ビード外観はなかなかすばらしいできで感心した。第1回第2回の頃は上位と下位の差が歴然とするくらい大きかったし、下位のものの中には明らかな失敗作もあるような状況だった。
 それが今回は、明らかな失敗作はなくて、全般にレベルの向上が見られたし、とくに上位数人においては見事な外観のものがあって、溶接をプロとする一般社会人の大会の上位者に遜色のないような内容だった。
 これは、関東甲信越各都県の高校において溶接への取り組みが盛り上がっていることを示していて、各都県溶接協会が高校生向けに実施してきた溶接実技研修の成果が現れてきたともいえるし、都県単位で開催されている大会の存在意義も高まっているともいえる。
 高校生が溶接に取り組むことはわが国のものづくりに重要な意義を持っていて、この広がりが全国的な展開となることが期待される。
 なお、この日会場で目立ったのは、出場する生徒たちばかりでなく、付添の先生方に加え、父兄や応援の生徒たちの姿も大勢見えていたことで、こういう人たちの間から溶接への関心が広まっていくこともうれしいことだった。


 


写真1 開会式に臨んだ生徒たち。


写真2 競技会場の模様。父兄や応援の生徒たちの姿も大勢見られた。


写真3 手慣れた様子の溶接の模様。

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