2015/04/23

小倉

 昨日22日まで泊まりがけで小倉に出張だった。
 小倉は、北九州市あるいは北九州工業地帯の中心だし、仕事柄、九州の中では訪れる頻度は圧倒的に高い。かつては九州支局も置かれていた。
 小倉は、城下町で、初め、細川忠興が築城し、細川が熊本に転封になるや譜代の小笠原忠真が治めた。
 城趾は鹿児島本線の小倉駅から一つ博多寄りの西小倉駅から指呼の間にある。もっとも、かつての小倉駅はこの西小倉のあたりにあったようで、現在でも市役所など行政機関はこのあたりに多い。現在の小倉の街は小倉駅を中心に展開しているが、日豊本線も西小倉駅が起点だし、かつてはこのあたりが中心だったものであろうか。
 小倉城趾には、復元された天守閣はじめ幾つかの城郭と堀が巡らされている。残っている城郭はなかなか美しいものだが、城趾全体の規模は残念ながら大きくはなく、往時の城郭は偲ばれない。また、天守閣からの眺めも周りを大きなビルが立ちはだかっていて眺望は必ずしもよくない。ただ、面白いのは石垣で、野面積みというのか、自然石をそのまま積んだ城石が野趣溢れていていた。
 小倉駅を繁華街とは反対側、海側に出ると、眼前に製鉄所の高炉が見える。100万都市の中央駅の真ん前に高炉がそびえているなんて、おそらく世界中でもここだけだろうし、いかにも大工業地帯のまっただ中という印象だ。
 実は、小倉を訪れるのはたびたびなものの、ここで観光というものをした記憶がない。詳しくはわからないが、観光スポットというものが見当たらない。おそらく、小倉城趾を除けば、森鴎外や松本清張にかかわる施設があるくらいではないか。
 しかし、ここは酒と肴は抜群にいい。玄界灘に臨んでいて、オコゼなど珍しくもおいしい魚が豊富で、酒呑みにはたまらない。だから小倉は大好きで、泊まるなら小倉が断然いい。


写真1 北九州市の玄関小倉駅。


写真2 美しい姿を見せる小倉城天守閣。


写真3 西小倉駅前の西日本工業大学校舎から眺望した小倉の町。眼下左が天守閣。

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