2015/04/17

写真のできあがり比較の試み

 日頃使用しているカメラは、最近購入したミラーレスを含め4台。その折々に使い分けている。
 まず、現場取材やここぞというというときに使用しているのがキャノンの一眼レフカメラEOS5Dマーク2と標準ズームEF24-105ミリF4Lの組み合わせ。センサーサイズはいわゆるフルサイズでカメラ本体とレンズともに最高のスペックだし頑丈なのもいい。また、標準ズームの使い勝手もとてもいい。ただし重いしかさばる。
 毎日カバンに入れて持ち歩いているのはリコーのGR。28ミリ単焦点のコンパクトカメラだが、単焦点だけあってレンズを含めとにかく性能がいい。センサーサイズはコンパクトカメラとは思われないほどのAPS-Cサイズと大きく名機といって過言ではないだろう。
 散策に携帯しているのは富士のX10。レンズ固定式だが焦点距離が35ミリ判換算で28-112ミリ相当と4倍ズームがあり、開放F値も広角側で2.0といいし、接写もできて使い勝手は抜群にいい。センサーサイズは2/3型だがスナップ撮影には最適だ。
 最近購入したミラーレス一眼で富士のE2とレンズXF16-55ミリF2.8Rの組み合わせ。APS-Cサイズだから、35ミリ判換算で24-84ミリ相当だから標準ズームとしては使い勝手がいいし、F値が全ズーム域で2.8というのもすばらしく、当初、5Dのサブ機としての位置づけを想定していたが、旅行用などには最適のようだ。
 しかし、カメラはあくまでも写ってなんぼのもの。どんなに性能がよく使い勝手がよくても、プリントした写真が美しくなければならない。それも自分好みの写真となっているかどうか。
 そこで、これら4台のカメラを担いで近所の公園で撮影してみた。比較対照が目的なので、同じ場所で同じところに立って同じ被写体にピントを合わせてシャッターを切った。また、設定条件も同じにすべくすべてのカメラでプログラムAEを使用した。
 その結果、プリントした写真を見て唖然とした。4枚の写真のあまりの違いに愕然としたのである。かつては、フィルムの違いができあがりに影響するといわれていたが、デジタル時代においては何が違いをもたらすのであろうか。センサーであろうか、レンズであろうか、全体のシステムであろうか。
 4台のカメラは、カメラの分類に違いはあるものの、いずれもそれぞれのクラスで最高のものばかり。それで違いが出るのだから驚いたし、それでこそ写真は面白くもある。
 印画紙に焼き付けた写真を、当社の社員4人に見比べてもらった。4人はいずれも写真を業務として日常的に扱っている者たちばかりである。
 そうしたら面白い結果が出た。「どの写真が美しいか、好きか」という基準で選んでもらったのだがその判定が割れたのである。写真はそれぞれにすばらしいできなのだが、結果はE2が2票、GRが2票で、5DとX10には票が入らなかった。
 同じように、同じ写真をカラーコピー機でA4判にプリントしたものを見てもらったら、今度は、5D1票、E2に1票、X10が1票、GR1票とまったく分かれてしまった。
 それぞれの好みも反映しているから一概には出来不出来とはいえないし、それにしても面白い結果となった。
 4人の評に私の評も加えると総じて次のようだった。
 つまり、5Dは4枚の中で最も自然といえば言えるが、全体がくすんでいるし写真に特徴がない。E2は木々の緑や空の青さが美しく鮮やかでメリハリがきいている。X10はアピール力が薄く迫ってくるものがない。GRはやや赤みが強いもののバランスがよく落ち着いた色彩があって総合力に勝る。
 また、色の違いではこのようなことだったが、画面全体で、隅々から奥行きまでピントが行き届きシャープな描写になっているということでは断然5Dだった。
 このような内容で、結局、写真は面白くも難しいという感想が強かった。
 同じ写真をウエブサイトに載せ、パソコンのモニター画面で見たらどのような印象となるのか、それも比較してみよう。印画紙に焼き付けたものほどの違いはわかりにくいが、緑や赤、青などの色で違いがでている。しかし、この場合はモニターの解像度なども影響しているから、カメラ側だけで評価は下しにくい。


写真1 5Dによる写真。


写真2 E2による写真。


写真3 GRによる写真。

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