2015/04/13

陽春?

 陽春とはいつ頃のことを指すのだろう。広辞苑によれば、暖かさが増した春とあるし、陰暦では陽春とは正月のことだったはず。
 春に入ってすぐの頃には早春などという言葉があるし、春の終わりにも、行く春などという言葉もあるのだが、真ん中あたりに適当な言葉が思いつかない。それに春爛漫はもう少し暖かさが続いた頃のように思うし、時々寒が戻る今時分にはしっくりこない。
 昨日12日はとても暖かくて陽春と呼びたくなるような陽気だった。もっともこの暖かさも続かないようではあるが。
 その貴重な暖かさに誘われて、昨日は長い時間ブラブラと散策を楽しんだ。そうすると、木々や花々は、例年に比べ多少の前後はあるようだが、それなりにきちんと移ろっているようだった。
 桜は八重桜に移った。いつもなら、ソメイヨシノが散ってから咲くのに、今年は咲き始めるのが少し早くてやや重なっている。八重桜が咲くと陽春という趣が強くなる。ソメイヨシノのようなはかなさはないが、やさしい豊かさが感じられる。
 花の動きだけ見ていると、今年の春は少し進行が早いかもしれない。
 ドウダンツツジが咲いていたし、街路のツツジも早いものはもう咲いていた。いつもなら4月も下旬から5月の連休が見頃だからやはり早い。ドウダンツツジは白くて小さな壺形の花がいかにも可憐だ。
 ハナズオウも見かけたし、シャクナゲも見つけた。逆に、春も早い時期に咲くはずのアセビがまだ咲いていた。馬酔木と当て、アシビとも読まれるが、これもドウダンツツジのような壺形の花をたくさん咲かせる。花はドウダンツツジよりもやや小さい。
 近所のお宅では菊作りがもう始まっていた。好事家にとって菊作りは1年がかりのことらしいが、それにしても手塩にかけるというのはこういうことを言うのかもしれない。こちらは咲いた花を愛でるだけだから気楽なものだが。

 


写真1 八重桜が咲くといかにも陽春の風情。


写真2 近所の街路では鮮やかな芝桜の隣でツツジがもう咲き始めていた。


写真3 庭園も暖かい春の風情。いつもの公園にある和風庭園で。

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