2015/03/25

「未来を創る東北の力」

 昨日24日、品川のコクヨホールで開催された。JST(科学技術振興機構)の主催。
 JSTでは、東日本大震災被災地企業に対し復興促進プログラムとして産学連携による事業化に向けた研究開発を支援していて、この日はその支援企業の成果発表と展示会が行われたもの。
 会場では、支援企業59社が参加し、研究開発成果のプレゼンテーションや展示が行われ、Bto B マッチングのための商談も行われるなどなかなかの盛況ぶりだった。
 この中から面白かったものを幾つか拾ってみよう。
 「化学プラントや橋などの健康診断非破壊検査用装置の小型化開発」は、可搬型950keV電子ライナック型X線源の開発を行ったもので、支援企業アキュセラ(茨城県東海村)ほか、研究責任者東京大学上坂充。
 重量約40キロと小型軽量が特徴で、コンクリート構造物の内部鉄筋の検査などインフラの検査での応用が期待されている。
 「配管検査用小型ロボットの開発」は、電磁振動を利用した複雑配管内検査用アクチュエータシステムの開発で、支援企業豊洋電子精機(仙台市)、研究責任者東北学院大矢口博之。
 直径35ミリと小口径管に対応しているのが特徴で、搭載されたカメラによって配管内部損傷が検査できる。
 「高価なレアメタルの代替品となる安価なアモルファス鉄粉の開発」は、溶射用超硬質皮膜形成能を有するレアメタルレス新規鉄基合金の開発で、支援企業はハード工業(青森県八戸市)、研究責任者岩手大学末永陽介。
 独特なアトマイズ装置の開発に成功し、これによって、Fe-2.5Cr-6.7Si-2.5B-0.7C合金のアモルファスかを実現した。安価な球状微細粉末の製造が可能となる。
 ほかにも、「LNGタンク内巨大構造物への疲労強度設計・強度保証技術の適用」(支援企業ムサシノ機器=福島県泉崎村)などというものもあったり、なかなか注目される開発成果が発表されていた。
 また、この日は、満員の聴講者を集め中村道治JST理事長や小沢喜仁福島大副学長による基調講演会も行われた。


写真1 満員の聴講者を集め行われた基調講演の模様。


写真2 結構な盛況ぶりとなった展示会場の模様


写真3 展示の様子。マッチングを前提にした熱心なやりとりが見られた。

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