2015/03/18

「JFK-その生涯と遺産」展

 北の丸公園の国立公文書館で開催されている。
 1963年11月22日テキサス州ダラスで暗殺された第35代アメリカ合衆国大統領ジョン・F・ケネディの生涯と業績が貴重な資料と映像で展示されていた。
 会場には、大統領就任演説の手書き草稿など1級の原資料が数多く展示されていて大変興味深いものだった。
 資料数は約160点に上り、しかも、展示されている資料は原資料が大半で、コピーや複製はほとんどなくすばらしいものだった。さすがに主催が国立公文書館とケネディ大統領図書館博物館というにふさわしいものだった。
 展示は、ケネディの生い立ちから生涯にわたる活動と業績が概観できるものとなっていたが、その中で私なりに注目したのはやはり大統領就任演説とキューバ危機だっただろうか。
 1961年1月20日の大統領就任演説については、手書きの草稿が展示されていたほか、その模様がビデオで紹介されていた。
 有名な、ask not what your country will do for you-ask what you can do for your country というフレーズでは、当日の実際の演説では、will ではなくcan となっていたことも紹介されていた。
 なお、この演説について佐藤栄作日記が展示され「清新として勇気ある責任政治家の面目躍如たるものがある」と記してあり、日本の政治家の感想を述べたものとして印象的だった。
 また、1962年のキューバ危機に関しては、刻々と緊張感の増す様子がドキュメンタリー風に時系列に展示されていて印象深かった。
 ケネディが凶弾に倒れたその日、時差の関係で日本は11月23日の早朝5時ごろだったと記憶しているが、その日は日米間に衛星放送が開設される当日だったのだが、そのアナウンサーの第一声が、日本の皆さんに悲しいニュースをまずはお知らせしなくてはなりません、このような言い出しだったと思うが、とても衝撃を受けたことを今さらのように思い出したし、あれからもう50年以上も経つのかと思うと感慨深いものだった。そして、ケネディの名を聞くたびに、政治家のリーダーシップに思いが馳せるのだった。
 また、先年、ダラスを訪れた際、オズワルドが狙撃した場所とされるビルの窓から現場を見下ろしたことがあって、砂漠のざらついた気候が棘のように頬に刺さるのを感じたものだった。


写真1 ありし日のケネディ(会場で販売されていた展覧会図録表紙から引用)


写真2 会場の国立公文書館


写真3 展覧会の様子

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