2015/03/17

新競技課題

 東京都溶接協会主催の溶接技術競技会が14日土曜日江東区の産学協同センターで開催された。
 55回目を迎えた大会には、被覆アーク溶接、炭酸ガスアーク溶接両部門で、弱冠21歳から70歳の最高齢まで幅広い年代層が参加していた。また、女子も紅一点参加していて選手層が多彩だったし、選手の中には過去の大会の優勝経験者も5人ほどいて大変な激戦となっていた。
 この大会は、秋に行われる全国大会の東京都予選も兼ねているのだが、競技課題が今回から変更となった。課題の変更は5年ぶり。
 薄板は、板厚4.5ミリ、開先形状I形などはそのままに、溶接姿勢だけが立向から横向に変更となった。
 また、中板は板厚9ミリ、開先形状V形などはそのままに、溶接姿勢は横向から立向(上進)に変更となった。これと併せ邪魔板のスカラップサイズが、両部門共通で半径20ミリとなった。これまでの課題ではスカラップサイズは被覆アーク溶接が25ミリ、炭酸ガスアーク溶接は35ミリだったから、随分と狭くなった。もちろん邪魔板があることで中央部分で棒継ぎを行わなければならない。
 競技の模様を見ていたが、結局、スカラップサイズが小さくなったことで課題の難易度が一挙に上がった模様で、ここでの優劣が得点に影響しそうだった。邪魔板とは試験材に横に渡してある板で、下から上に上進で溶接していく際に邪魔になる。中央にスカラップ(口を開けた部分)があって、そこをかいくぐって溶接していくこととなる。
 実際、スカラップサイズが小さくなったことで棒継ぎで苦労している選手が多かった。また、この部分での曲げ試験、とくに裏曲げで得点差が開きそうな様子だった。
 さらに、薄板では溶接姿勢が横向となったことでやはり難易度は高まっていた。


写真1 競技場の模様=被覆アーク溶接の部。


写真2 新課題に挑戦する選手たち=被覆アーク溶接の部。


写真3 中板の新課題。横に渡されているのが邪魔板=溶接前の様子。

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