2015/03/16

上野東京ライン開業

 上野東京ラインが14日開業した。これによって、従来、上野止まりだった宇都宮線、高崎線、常磐線の列車が東京へ直通することとなった。また、この結果、最悪といわれる上野‐御徒町間の混雑が緩和されることとなったほか、延伸各線の利便性が著しく向上した。
 14日土曜日早朝常磐線北千住駅。上野東京ラインの列車をつかまえるべく出向いた。実は、上野東京ラインの列車に早速乗るとして宇都宮線、高崎線を赤羽駅あたりで待ち受けるか思案したのだが、結局、常磐線としては一番列車となる北千住駅を選んだのだった。
 7時40分成田発の15両編成の列車が3番線ホームに入ってきた。ホーム先端あたりは待ち受ける鉄道ファンで鈴なり。
 列車先頭の行き先版には、「上野東京ライン 常磐東海道線直通」と「品川」が交互に表示されている。
 列車は超満員で定刻を若干過ぎて発車。南千住、三河島、日暮里そして上野が7時53分着。9番線。昨日までならここが終着、乗客は全員ここで下車したのだが、この日は大半がそのまま。ついに常磐線が上野駅を通過する日が来たのだ。
 なお、常磐線は、取手発など近距離電車では従来通り上野止まりが大半で、上野東京ラインに直通するのは土浦や水戸発などの中距離列車に多い。
 上野を出るといよいよ新線区間。山手線、京浜東北線と併走しながら進む。御徒町、秋葉原、神田は通過。なお、秋葉原には当初停車させる計画もあったようだが、ホームを設けるスペースがないなどの理由でパス。実際、上野も東京も旧来のホームをそのまま使えるわけで、しかしながらこれはいかにも残念。
 そうこうして東京7時58分定刻10番線到着。列車はそのまま品川まで行くが、乗客の大半はここで下車した。このホームはこれまで東海道線発着だったが、この日は上野東京ライン、常磐線直通などと掲示が出ていた。同じホーム反対側の9番線には東海道線の列車が発車を待っており、降り立った乗客らも「これは便利だ」と喜んでいた。
 なお、JR東日本によれば、例えば柏‐東京間は所要時間が39分となり、上野乗り換え時に比べ7分の短縮となったとのこと。やはり、上野駅の混雑が緩和され、利便性が大幅に向上したわけだ。
 ところで、東北本線を上野から東京に直通する線路は実はかつてもあった。それが東北新幹線工事のため撤去されていたのだった。
 かつては、東京発仙台行きという特急列車が運行されていた。調べてみたら、1968年から仙台行き特急ひばり号5往復のうち1往復が東京駅発着だったとのこと。1973年の新幹線工事着工で中止となったようだ。
 実は私はこの列車に乗ったことがある。1969年の夏だったと記憶しているが、夕方6時に東京を出る特急だった。しかも、この列車では食堂車の予約を客席までウエートレスが取りに来るサービスがあって、時間もメニューも指定できた。私はカレーライスを食べたことまでははっきり記憶している。ただし、味がどうだったかまでは定かではないが。
 さて、新幹線工事も終わり、再び上野‐東京間直通のための工事が始まった。その進行を秋葉原という間近にいて毎日観察していたが、これがなかなかの難工事のようだった。
 これはおもに神田駅付近で線路の付け替えのために高層化をするものだが、何しろ在来線が新幹線のさらに高層部を走るというようなもので、こうした経緯を経て上野から東京に直通する列車の運転を可能としたのだった。

  


写真1 北千住駅に入線した常磐線品川行き電車。「上野東京ライン常磐東海道直通」との表示。


写真2 秋葉原駅付近を通過する上野東京ライン列車。左は併走する東北・秋田新幹線列車。5番線ホーム乗り換えデッキから。


写真3 御徒町駅付近を通過する上野東京ライン列車。この駅は絶好の撮影ポイントだったようで、多くの鉄道ファンがカメラを構えていた。

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