2015/01/14

「羊がいっぱい展」

 青山アートスクエアで開催されている。
 今年の干支である未(羊)を題材にした100人を超す若手アーティストの作品が展示されていた。若手にチャンスを与えようと企画されたものらしい。
 出品者の年齢は20代が多いようだったし、テーマが羊と決められていたからか、7割が女性だった。
 内容的には絵画が大半だが、毛糸を使った造形物なども出ていた。
 このごろの若い美術家がどういう表現をするのか、羊をどのようにとらえるのか、そういうあたりに興味があって見たのだが、これも出品者に女性が多かったせいか、擬人化したり、かわいらしさを強調した作品が多かった。
 そういう中で足を止めたのは、太田貴之「抜け殻」。牧草地に羊が点在しているのだが、絵自体が濃密ですばらしい。描かれている大半の羊は後ろ向きなのだが、モチーフになっている羊だけは全体が描かれている。背中が割れてチャックが付いている。非常に暗示的だ。
 専門家でもないし勝手な感想だが、題材に対しこじつけも多く、描き方にしても緻密さや大胆さが少なく、全般には見応えは薄かった。
 なお、会場で配布されていた出品作品一覧には価格も明示されていて、これは面白かった。若手を応援しようという趣旨のものであろう。
 最も低い値段は8,640円、高いのは302,400円で、せいぜい数万円というのが大半だった。ただ、衝動買いでもしようかというほどのものにはあたらなかった。もっとも、購入を目的に行ったわけでもないので。


写真1 会場入口の看板


写真2 会場の模様

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