2013/12/10

急成長のインドネシア

 インドネシアは、VISTAあるいはNEXT11の一員に位置づけされているように近年の急速な経済発展が世界的にも注目されている国。また、アセアンの盟主を自ら任じてもいるように、発展著しいこの地域にあってもリーダー的存在感がある。
 とにかく、人口が世界第4位の2億3千万ともいわれるように巨大な市場があり、しかも天然資源が豊富であり、幸い、親日的で日本との関係も良好であるところから、近年、日本企業の進出が著しい。
 そのことは首都であるジャカルタの町を歩いていてすぐに実感できた。何しろすさまじいエネルギーである。
 9日月曜日。昨日も業務の合間を縫いながらとにかくジャカルタの町を歩いてみた。何しろジャカルタは初めてなのである。
 広い道路いっぱいに自動車とオートバイがすさまじい騒音をとどろかせながら往来している。上りも下りも双方向が渋滞である。しかし、このことがインドネシアの発展を象徴しているようにも感じられて、そのエネルギーに呆然とするほどだった。
 道筋では指を立てている女性の姿が目立つ。ジャカルタは渋滞対策として、複数人が乗っている車を優先させる規制を行っていて、このため、一人で乗っている車は同乗者を求めているわけだが、道筋に立っている女性たちは金をもらって仕事として乗っているわけで、そのために指を立てているわけである。これはもはやジャカルタの渋滞ぶりを示す有名なシーンだが、なるほどと納得もしたのだった。
 昨日は、都心部のムルデカ広場周辺を歩いてみた。広場というよりも広大な公園となっていて、この周辺はまた官庁街でもあるようだった。
 広場の中央には独立記念塔(モナス)が立っている。巨大な四角錐の塔で、高さは132メートルもあるという。上部の展望台まで登れるらしいが、この日はエレベータが故障中で残念ながらかなわなかった。下部は博物館になっていて、インドネシアの歴史を描いた人形劇が四方の壁いっぱいに陳列されていた。この中に、1945年8月17日、スカルノがインドネシアの独立を宣言した場面があって大変印象的だった。
こ の広場の道を挟んだ一角には大統領官邸があって、白堊の建物が凜然としていた。この日はたまたまデモ隊が道いっぱいに広がってシュプレヒコールを挙げていた。警官隊も警備に配置されていたが、どこかの国のように、デモ隊をテロと同然視するようなおかしな政治家はこの国にはいないようで、トラブルもなくただただにぎやかなものだった。
 この広場にも沿っているのだが、タムリン通りはジャカルタの目抜き通り。高層ビルが両側に並んでいて、緑も美しいしなかなか風格がある。
 ただ、発展途上国はどこもそうなのだが、一歩脇道にそれれば、古いジャカルタの家並みを目撃することができる。それもアジア特有のもので、貧しい家が蝟集している。ソウルも北京も上海も台北もつい数年前までは、否、今でもまだまだ新しいものと古いものが背中合わせに同居している。



写真1 ムルデカ広場の中央に立つ独立記念塔


写真2 ジャカルタ随一の目抜き通りタムリン通り。


写真3 古い家並みが軒を連ねる裏通り。写真の女性は指を立てて相乗りを売り込んでいる。

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