2013/12/04
美倉橋は、神田川に架かる清洲橋通りの橋。
秋葉原駅を昭和通り口に出て、右手日本橋方向に2分弱、神田川に架かるのが和泉橋。美倉橋はその一つ下流側の橋で、神田川に神田内で架かる最後の橋左衛門橋との間に位置する。所在は東神田二丁目三丁目。
なかなか古い橋のようで、最初のものはすでに1600年代に記録にあるらしく、現在のものは1929年(昭和4年)架橋のもの。周辺に蔵が多かったところから、初め三倉橋、転じて美倉橋となったもののようだ。また、江戸期には新シ橋(あたらしはし)とも呼ばれていたといわれる。
実際、橋のそばには安政三年(1856年)当時の東神田三丁目界隈の古地図の看板が立っているのだが、それにも新シ橋とある。また、この地図には、籾御蔵などの表示もあって橋の由来が偲ばれる。
和泉橋から美倉橋までは神田川の左岸、神田佐久間町河岸を数分。なお、神田川を挟んで反対側つまり右岸側は柳原通りである。
橋は、車道が4車線に両袖に歩道が付いたなかなか大きな橋。それもそのはずこの橋は清洲橋通りが渡る橋。清洲橋通りは入谷から砂町を結ぶ道路。途中、隅田川を清洲橋で渡るところからこの通り名が付いたものであろう。
面白いのは、この橋のたもとには柳原通り側に公衆トイレがあるのだが、それが何と蔵風。それも3棟あって、それぞれに男子用、女子用、車いす対応となっている。外観だけでは公衆トイレとは気がつかないほど立派なもの。
写真1 美倉橋。これは右岸側。
写真2 柳原通りとの角にある蔵風の建物は実はこれが公衆トイレ。
写真3 神田川に沿って右岸を走る柳原通り
A5判
314頁
ISBN:978-4-88318-560-3
価格:2,640円(本体価格:2,400円)
A4
138
ISBN978-4-88318-063-9
価格:2,200円(本体価格:2,000円)
溶接学会 溶接法研究委員会
B5判
258頁
ISBN:978-4-88318-060-8
価格:13,200円(本体価格:12,000円)