2013/11/21

絶好調のファブテック

 今年のファブテックは、19日の2日目も初日に引き続き大変に盛況だった。毎年参加している私の目から見てもこれほど出足の好調なファブテックは前例がないほどだった。
 ファブテックは溶接と工作機械と二つの部門で構成され、使用する展示館もすぐに向かい合っているとはいえ、北館と南館に別れているのだが、やはりアメリカ溶接業界の好調ぶりを反映してか、溶接会場の北館の方が断然満員のにぎやかさだった。
 それは当然のことながら市場の状況を反映したものなのだが、とくに新しい顔ぶれと新しい技術が活況をもたらしているように思えた。
 注目されたものをいくつか拾ってみよう。
 ジェネシス(Genesis)初参加ではないが今回大幅に展示を拡大した。業態はシステムインテグレートの会社。1983年の設立で溶接設備の企業として着実に実績を蓄積してきたもののようで、ジグの設計を含めシステムの構成力が高いように思われた。例えば、IPGの6キロワットファイバーレーザとハイヤグのスキャナを組み合わせ、3Dリモート溶接セルを構築していた。
 ウォルフ(WOLF)。大型溶接ロボットシステムを出品していた。ABBから独立した技術者たちが起業して10年になるという。なるほどABBの大型ロボットの特徴がよく出ていた。
 エイジャン(AJAN)。トルコの溶断機メーカー。プラズマ溶断機を持ち込んで厚板の溶断の実演を派手にやってた。日本にも進出したいと意気込んでいたが、ロシアには200機の納入実績があるとのことだった。
 ウエイン・トレイル(Wayne Trail)。2キロワットファイバーレーザによるスキャナ溶接を実演していた。1963年の創業と古い歴史を持つが、2012年にリンカーンの傘下に入って新たな展開を図っているという。溶接業界で世界のトップリンカーンがレーザにまで進出した例として注目された。
 なお、主催者の発表によると、今回新製品を発表した出展社は151社に上っているという。全出展社が651社だから、その約4分の1ということになり、これはきわめて高い比率ということになり、こういうこともこのたびのファブテックの活況となっていたのだろう。

 


写真1 会場は新しい技術を見つけようと熱気


写真2 システムインテグレータのジェネシス


写真3 大型溶接ロボットのウォルフ

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