2013/11/08

ASテクノフェア

 ASテクノフェアは技術商社愛知産業主催のプライベートフェア。東京・品川の同社本社で昨日7日から開催されていて今年が5回目。2日間にわたって行われており展示と講演から構成されている。
 愛知産業は、わが国溶接業界揺籃期以来の商社で、欧米の一流溶接メーカーの製品を輸入紹介するすることによって、日本の溶接技術の発達に大きな存在を示してきている。
 毎回新しい発見があって面白いフェアだが今回注目されたのは金属の3D造型技術。イギリスのLPW社が出品したもので、日本初登場。
 LPW社はそもそも3D造型用パウダー(粉末)のメーカーなそうで、今回はそのパウダーを用いた3D造型技術を紹介していた。
 実演では、レーザ溶接による3D造型を行っていたが、これはある種粉体肉盛溶接みたいなもの。肉盛溶接あるいは溶射と溶接プロセスは近いが、肉盛溶接も溶射も基材(母材)への表面加工であるのに対し、この3D造型は積層による構造物を作り上げてゆくところが決定的に違う。
 とくに3D造型ではパウダーが重要な要素となっているようで、コーティング用のものと3D造型用のものとではパウダーが決定的に違うと紹介していた。
 しかもパウダーの均一さが重要なのだそうで、顕微鏡を覗かしてもらったら、この会社のパウダーは球形の形状をしていてこれが大きな特徴のようだった。使用するプロセスによってパウダーの直径は変わるということだが、セレクトレーザと呼ばれるプロセスの場合では15‐45ミクロン程度だということだった。しかもその範囲は厳密に規定されるという。
 また、熱源については、この日の実演ではファーバーレーザによっていたが、ほかには電子ビームも使われるようだ。ただ、プラズマについては応用例は示されていなかった。
 3D造型はパウダーの積層が原理だから、この日もステライト、コバルト、アルミ、セラミックなどと様々な材料が紹介されていたが、このパウダーの組み合わせによって3D造型の範囲は大きな広がりがあるわけで、3D造型の将来にわたる可能性を示唆していた。

 


写真1 実演会場の模様


写真2 講演会場の模様


写真3 レーザ溶接による3D造型の実演

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