2013/11/01
左衛門橋は、東神田二丁目と三丁目結んで神田川に架かる橋。
秋葉原駅昭和通り口を出て佐久間町河岸の通りを神田川に沿って東に、つまり下流側に進むと美倉橋の次がこの左衛門橋。これより下流には隅田川までの間にはもう浅草橋と柳橋の二つしかない。
この橋はなかなか面白い位置関係にあって、上流から下ってきてここまでが千代田区。この先下流の東側つまり浅草橋寄りは台東区の浅草橋で、橋の南側はすぐに中央区の日本橋馬喰町である。
結局、千代田区と台東区、中央区の境になっているというわけ。それで、橋のたもとには両側南北に公衆トイレがあるのだが、その設置管理者はそれぞれが千代田区、台東区、中央区となっている。もっとも、どの区のトイレがもっとも清掃が行き届いているかまでは確認しなかったけれども。
橋自体はさして大きいものではないが、2車線の車道に両側に歩道が付いている。総武線の浅草橋駅は目と鼻の先で、徒歩1分のところ。
橋のたもとに町名の由来を解説した立て看板があって、それによると、安政三年(1856年)当時このあたりには出羽鶴岡藩十四万石酒井左衛門尉の下屋敷があったとされ、それが橋の由来ともなっているようだ。
なお、最初の橋が架けられたのは江戸期ではなくて明治8年だということである。
橋上から下流側を眺めると、隅田川の船遊びのための屋形船がたくさん係留しているのが見て取れる。ただ、それも上流側には1隻も見当たらないからくっきりとした区分になっていて面白い。
写真1 南西側のたもとから見た左衛門橋。
写真2 上流側の和泉橋から望んだ左衛門橋。
写真3 左衛門橋橋上から下流側を眺めたところ。たくさんの屋形船が係留されている。奥に見えるのは浅草橋。
A5判
314頁
ISBN:978-4-88318-560-3
価格:2,640円(本体価格:2,400円)
A4
138
ISBN978-4-88318-063-9
価格:2,200円(本体価格:2,000円)
溶接学会 溶接法研究委員会
B5判
258頁
ISBN:978-4-88318-060-8
価格:13,200円(本体価格:12,000円)