2013/10/10

九州溶接マイスターたちのアート作品

 昨日9日まで北九州市へ出張だった。
 九州溶接マイスターたちによる溶接アート作品展の審査会があったからで、私も審査員の一人として要請され参加した。
 そもそも九州溶接マイスターとは、九州地区溶接技術検定委員会が制定している卓越した溶接士への顕彰制度で、厳しい審査基準がありこれまでに認証されたのはわずかに42人。
 このたびのアート作品展は、九州地区溶接技術検定委員会の九州検定試験場竣工を記念して、九州溶接マイスターたちに呼びかけて作品を募集したもので、19人が応募した。
審査会が行われた九州検定試験場の会議室には応募作品19点がずらり展示された。一目見ただけですばらしい作品の多いことがわかった。4年前にも同様の企画が行われているのだが、前回に比べて格段にグレードがアップしていることもうかがわれた。
 審査は、西尾一政検定委員会委員長(西日本工業大学副学長)をはじめ10人ほどの審査員によって行われた。
 作品は力作揃いでいずれも甲乙つけがたかったが、溶接士によるアート作品であるということを前提に、芸術性、溶接性、独創性に造形力などを加味して採点され、審査員全員の採点結果を合算し順位を決定した。
 審査結果は、11月8日に行われる九州検定試験場竣工記念式典の席上発表されることとなっていて、ここではその内容をつまびらかにすることはできないが、作品の中には、卓越した溶接士でなければなしえない、溶接ビード形状を利用したり、ステンレスやチタンなどの溶接焼け具合を作品に応用したものなどが見受けられたし、鉄板に漆を施した超絶技巧のものなどもあった。
 いずれにしても、一芸に秀でたものだけが持つ卓越した表現力と技術力が発揮されていて見応えのあるものだった。
 なお、これらの作品は九州検定試験場竣工記念式典の席上披露されるほか、来年4月に東京で開催される国際ウエルディングショー会場でも展示され、一般に公開されることになっている。


写真1 九州溶接マイスターアート作品展審査会の模様


写真2 甲乙つけがたい作品が多く難航の審査


写真3 応募作品の一例。(写真は溶接で鉄板を造型し漆を施したもの)

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