2013/09/20

エッセンフェア注目製品

 エッセンフェアは3日目も盛況だった。そこには新しい技術、新しい製品を見つけようとする熱心な姿があちこちで見られた。
 その熱気に誘われて私も私なりに新しい技術と製品を探してみた。
 面白かったのはタブレット端末の登場。これは溶接条件の設定や溶接施工管理に応用するもので、数社から出品されていた。中でもずばりタブレットそのものを使っていたのが日本のダイヘン。もちろんワイヤレスだし、タッチパネルだし、アイコンにタッチするだけで操作が進むからまるでゲーム感覚で扱えるようだった。いっそ、スマートファンにしたらどうかとけしかけたら当然視野に入っていそうな顔つきだった。
 なお、溶接電源本体に取り付けられたタッチパネルも一層操作性が向上していた。
 日本でいうバッテリーウエルダーに革新的新製品が登場していた。フローニアスが出品していたもので、リチウムイオン電池の開発によって安定したアークが実現していた。バッテリーの能力も高くて、1回の充電で30‐45分の溶接が可能で、被覆アーク溶接棒なら17本分の溶接ができるということだった。また、充電回数の寿命が800‐1000回というのも画期的なことで、従来の日本製が150回程度といわれているから飛躍的な向上だ。
 改良は様々な分野で進行しているが、溶接ワイヤの送給性の改善もその一つ。数社で革新的な挑戦を行っていたが、注目されたのはエサブが出品してたもの。トーチ側とワイヤパック側と両サイドにプルタイプのワイヤフィーダーがセットされているのだが、おもしろいのはパック側のフィーダーの送り機構にエアを用いていること。これによって二つのフィーダーの連携がスムーズになっているということだった。
 また、同じエサブでは、サブマージ溶接用のフラックスで、真空パック製品を出品していた。おそらく世界で初めてのことと思われる。
 今回のフェアでは、これまで進められてきた多電極化がさらに磨きがかけられていた。リンカーンのタンデムミグ、フローニアスのCMTツインなどとあって高速化、高能率化への改良が進んでいた。



写真1 溶接条件の設定や施工管理にタブレットを応用したダイヘン


写真2 フローニアスが出品したバッテリー溶接の革新的新製品


写真3 サブマージ用フラックスの真空パックを出品したエサブの製品

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