2013/09/03

溶接学会岡山大会

 昨日月曜日9月2日から岡山へ出張できている。
 当地岡山理科大学を会場に溶接学会の秋季全国大会が昨日から3日間の日程で開催されているためで、溶接学会の全国大会は春秋年2回開催されていて、このうち春の大会は東京開催を原則としているのに対し秋の大会は全国各地を巡回しており、今年は中国地区が開催地となった。ただ、岡山での開催はなぜか初めてだった。
 第1日目の昨日のイベントの中で印象深かったのは特別講演。例年行われている行事だが今年はナカシマメディカル社長中島義雄氏が「ナカシマグループにおける新事業への取り組み」と題し講演した。
 ナカシマグループは岡山の地場企業で、当初、舶用プロペラの会社としてスタートしていたものの、その後医療分野とくに人工関節に進出していて極めてユニークな会社。
 まったく異分野への進出ということになるが、きっかけは、舶用プロペラの製作においてチタンの加工技術があったこと。そのチタンがアレルギーのない人体材料として可能性を持っていたところから、人工関節への進出へとつながったという。
 とくに中島氏は、会社の風土として職人を大事にするところがあったと強調していたが、加えて技術開発指向の強い会社のようで、医療分野への進出にあたっては産学官連携、医工連携を積極的に進め、ナカシマグループが主催する研究会には工学系と医学系の大学や研究機関、企業が参画、隔月に開催してきた研究会は99回を数えるに至ったと述べていた。
 大変示唆に富んだ講演で、グローバル化の進む今日、日本では少子高齢化して市場は小さくなっているが、世界的には人口増加は続いており市場も拡大の方向にあるとし、視点の持ちようだと述べていたのも印象的だった。
 一方、これも第1日目恒例のイベントである懇親会が研究論文の発表が終了した夕方から行われた。
懇親会では、日頃ご無沙汰しがちな先生方ともお目にかかることができてとても楽しいものだった。
 それも、溶接というフィールドを同じくする者たちの集まりだからで、この世界で40年を超すキャリアを積んできた者としてはなおさら感慨深いもので、久しぶりに会った先生方と消息を確認できたこともうれしいことだった。



写真1 溶接学会の会場となった岡山理科大の正門


写真2 大会初日に開催された特別講演の模様。会場は満員の盛況ぶりだった。


写真3 和やかな懇親会の模様。

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