2013/08/22

インターメディアテク

 東京駅前の東京中央郵便局の局舎が建て替えられてできたJPタワー。旧局舎の一部を保存しつつまったくモダンな超高層ビルとなった。1階には郵便局も残っているが、地下から低層階はショッピングやレストラン街となっていて、丸ビルや新丸ビルなどと並んで東京駅の丸の内側の新しい観光スポットとしてもにぎわっている。
 このJPタワーの2、3階に設けられているのがインターメディアテクと呼ばれる博物館。日本郵便と東京大学総合研究博物館の共同運営で、東大の学術文化財が常設展示されている。
 我が国における歴史的にも学術的にも最高学府のものとあって貴重な博物資料が多く、なかなか見応えがある。東京駅の前だし、入館料は無料だし、ぶらり入るにはとてもいいロケーションだ。
 展示の中核をなしているのは動物類の骨格や剥製による学術標本。ミンククジラやキリンなどという現生している動物の大型骨格もあった。また、チンパンジーからゴリラなどへと類人猿の大型化、二足歩行化の進化が骨格標本によって示されていたのは興味深かった。
 弥生式土器の第1号壺型土器というのも興味深かった。これは弥生時代の名称の起源ともなったものだけに、その第1号ということでなおさら印象深かったのだが、それにもまして口の部分だけは一部破損していたものの大部分の全体がきれいな状態で残っていたことには感動した。
 鳥類の剥製展示はなかなかボリュームのあるもので、山階鳥類研究所の寄託によるものが中心だったようだが、珍しい鳥の標本が面白かった。
 なお、残念だったことはこの博物館では写真の撮影が一切禁じられていたこと。博物や絵が好きで機会があるごとに世界中の博物館美術館を見て回っているが、写真の撮影が禁止というのは、博物館美術館によらず日本くらいなものではないか。係員にその理由を尋ねても明確な答えはなくて、ここでも国際感覚について行けない日本を見たようで不愉快だった。

  


写真1 JPタワー外観


写真2 旧中央郵便局舎の躯体が活かされた1階吹き抜けホール


写真3 展示品の1つオオフクチョウの剥製(会場で販売されていた絵はがきから引用)

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